JT、骨粗鬆症治療薬「JTT-305」の国内外での開発を中止

2011年10月18日 11:01

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 日本たばこ産業(JT)は17日、同社が創製した骨粗鬆症治療薬「JTT-305」の導出に関する米Merck & Co., Inc.(以下米メルク社)とのライセンス契約が終了したと発表した。

 「JTT-305」は、副甲状腺細胞のカルシウム感知受容体に作用し、血中カルシウムの感知を阻害することで、副甲状腺ホルモンの分泌を一過性に促進させ、骨の代謝回転を高めることにより骨形成を促進させることを目指し、同社が創製したもの。同社は、2008年9月に、日本を除く全世界における独占的開発権・商業化権を許諾するライセンス契約を、米メルク社と締結した。
 
 同契約締結以降、米メルク社が海外における臨床試験を行い、JTが日本における臨床試験を行ってきたが、今回、米メルク社より、同契約を解約する旨の通知を受けた。
 
 そのため、同契約を終了し、併せて、同社においても、国内外の臨床試験の結果等を総合勘案し、「JTT-305」の国内外での開発を中止することにしたという。

 なお、「本件による当社の連結業績への影響は軽微」とJTはコメントしている。


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