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テリロジーHD Research Memo(6):2026年3月期は大幅な増収増益で着地
*15:06JST テリロジーHD Research Memo(6):2026年3月期は大幅な増収増益で着地
■テリロジーホールディングス<5133>の業績動向
1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の連結業績は売上高が前期比23.0%増の10,646百万円、営業利益が同101.0%増の549百万円、経常利益が同100.8%増の656百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同97.2%増の346百万円だった。受注高は同13.5%増の11,372百万円で、期末受注残高は同19.1%増の4,534百万円となった。平均為替レートは1米ドル=150.67円(前期は1米ドル=152.62円)だった。2025年5月15日公表の期初予想である売上高9,700百万円、営業利益450百万円、経常利益450百万円、親会社株主に帰属する当期純利益280百万円を大幅に上回り、2026年3月13日付の修正予想である売上高10,385百万円、営業利益546百万円、経常利益654百万円、親会社株主に帰属する当期純利益352百万円と同水準の大幅増収増益で着地した。売上面は高水準の需要も背景として全事業が増収と好調に推移した。利益面は輸入商品の仕入価格上昇や人的資本投資によってコストが増加したものの、増収効果や価格適正化効果などにより吸収した。
事業別売上高はネットワーク部門が同7.9%増の1,787百万円、セキュリティ部門が同31.4%増の4,434百万円、ソリューションサービス部門が同22.2%増の4,424百万円で、特にセキュリティ部門とソリューションサービス部門が大幅に伸長した。売上総利益は同21.1%増加したが、売上総利益率は同0.6ポイント低下して32.0%となった。販管費は同12.5%増加したが、販管費率は同2.5ポイント低下して26.9%となった。この結果、営業利益率は同2.0ポイント上昇して5.2%となった。営業外損益では、持分法による投資利益が同5百万円増加の9百万円、為替差益が同46百万円減少の44百万円、デリバティブ評価益が同93百万円改善の43百万円(前期は評価損50百万円)となった。これにより経常利益率は同2.4ポイント上昇して6.2%となった。
セキュリティ部門とソリューションサービス部門が大幅伸長
2. 事業別動向
ネットワーク部門はネットワークセキュリティ対策需要が高水準に推移して7.9%増収と順調だった。IPアドレス管理サーバ製品「Infoblox」は、新モデルへの変更に伴うリプレイス案件が増加して大幅増収だった。DDoS攻撃対策ソリューション「Radware」は、国内においてサイバー攻撃による被害が急増している状況を背景に、マーケティングを強化して新規顧客獲得を推進したほか、新規に取り扱いを開始したセキュリティ関連製品の認知度向上も寄与して大幅増収だった。クラウド型無線LANシステム「Extreme Networks」は減収となったが、既存無線LAN環境からのリプレイス案件や新規オフィス・倉庫等の拠点開発に伴う追加案件を受注し、おおむね計画水準だった。
セキュリティ部門は社会インフラや企業等を守るサイバーセキュリティ対策需要が高水準に推移して31.4%増収と大幅に伸長した。主要商材である「Nozomi Networks」は、OT/IoTセキュリティへの需要拡大が一段と加速し、国内大手企業や公共インフラ分野での大規模な導入が好調だったほか、中堅規模の製造業からの引き合いも過去最高水準となった。同社独自の脅威情報解析サービスであるCTIセキュリティサービスは、総務省のインターネット上の偽・誤情報対策技術の開発・実証事業、防衛省関連プロジェクト、警察庁向け案件などを獲得した。今後も官公庁分野を中心に需要が一段と拡大する見込みだ。ログ管理・分析クラウドセキュリティサービス「Sumo Logic」は、大手自動車部品メーカーのグローバルSOC(Security Operation Center)のセキュリティ基盤に採用されるなど、国内SOC事業者での採用が拡大した。このほかネットワーク不正侵入防御セキュリティ製品「TippingPoint」や、ワンタイムパスワードによるユーザー認証の「OneSpan」も伸長した。
ソリューションサービス部門は業務効率化やデジタル化など幅広いニーズに対応して22.2%増収と大幅に伸長した。多言語リアルタイム映像通訳サービス「みえる通訳」は、インバウンド需要の増加に伴って百貨店、小売店、宿泊施設を中心に導入が増加した。中小企業向けネットワーク・セキュリティサービスは、需要増加を背景にUTMやエンドポイント、SASEサービスなどが伸長した。RPAツール「EzAvater」は認知度が向上し、業界・業種・規模を問わず採用が拡大した。訪日インバウンドメディアを活用したプロモーション事業を展開するIGLOOOは、好調なインバウンド需要を背景に、官公庁・自治体・民間企業からのPR需要が拡大した。クレシードの情報システムDX支援・システム開発は、Windows11対応のPCリプレイス案件、これに紐づくサーバ案件やシステム更新案件の受注が好調だったほか、ネットワークやサーバセキュリティ対策案件の受注も増加した。音声を中心に企業向けコンタクトセンターソリューションを展開するログイットは、声紋認証案件及びコンプライアンスレコーディング案件を受注した。
財務面の健全性を維持
3. 財務状況
財務面で見ると2026年3月期末の資産合計は前期末比3,152百万円増加して10,261百万円となった。主に現金及び預金が1,564百万円増加、受取手形、売掛金及び契約資産が124百万円増加、前渡金が559百万円増加、のれんが294百万円増加した。負債合計は同2,658百万円増加して6,896百万円となった。主に前受金が1,344百万円増加したほか、有利子負債残高(長短借入金合計)は同512百万円増加して790百万円となった。純資産合計は同494百万円増加して3,364百万円となった。主に資本剰余金が73百万円増加、利益剰余金が346百万円増加した。この結果、自己資本比率は同7.8ポイント低下して31.9%となった。有利子負債残高が増加し、自己資本比率が低下したが、特に懸念される水準ではなく、キャッシュ・フローの状況にも特に懸念される点は見当たらない。財務面に配慮した規律ある企業価値向上戦略を推進し、財務の健全性が維持されていると弊社では評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)《HN》
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