関連記事
コンバム 第1四半期は2ケタ増収増益、半導体・ロボット関連の需要が堅調に推移
*10:01JST コンバム---第1四半期は2ケタ増収増益、半導体・ロボット関連の需要が堅調に推移
コンバム<6265>は5月15日、2026年12月期第1四半期連結決算を発表した。売上高が前年同期比15.5%増の5.61億円、営業利益が同18.6%増の1.09億円、経常利益が同22.1%増の1.11億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同15.3%増の0.78億円となり、順調な滑り出しとなった。
業績を牽引したのは、売上の約4~5割を占める電子部品・半導体製造装置関連の需要回復である。製造設備に組み込まれる同社製品は、半導体製造装置の稼働増加に伴い、消耗品である吸着パッドの需要が安定的に拡大する好循環にある。半導体関連の需要は中長期的な継続が予想され、装置メーカー各社も強気な計画を打ち出しており、2029年頃までこの需要の波が続くとの見通しを持つ。
同社の競争力の源泉は、内製化比率の高さによる高い収益性と、技術力で差別化を図る製品展開にある。原材料からの加工を一貫して行うことで原価低減を図り、高品質な製品を供給する体制を構築しているため、外部環境の影響を受けにくい利益体質を維持している。部材価格高騰に対しても、内製化によって付加価値を高め、価格転嫁を過度に必要としない経営を実現している。また、ロボットハンドにおける「吸着」技術は不可欠なソリューションであり、食品、医薬品、研究開発機関、ロボットメーカーといった特定のターゲット層に対し、技術力で競う戦略が功を奏している。価格競争に陥ることなく、ターゲットを絞り込んだ営業が新規顧客獲得に繋がっている。
セグメント別では、日本事業において半導体製造装置およびメンテナンス需要が回復基調にあり、ロボットハンド関連の引き合いも旺盛である。韓国事業は、同社売上の8割を占める半導体市場に特化しており、日本市場に遅れて需要回復が期待されている。海外展開では、2年前に導入した英語ECサイトが奏効しており、代理店網がないエリアからも直接受注を獲得するなど、販路拡大が売上増に寄与している。タイなどのその他事業においても、自動化需要を捉えた拡販活動を進めている。
開発面では、産業用ロボットや協働ロボットの普及を見据えた吸着ハンドの拡充と電動化の推進に注力している。さらに、抗菌仕様や半導体に特化した高機能なゴム素材の開発を継続しており、ハイエンド分野への特化で高付加価値化を図る方針だ。
通期の連結業績予想については、第1四半期の需要動向を踏まえ、期初計画を据え置いている。株主還元については、安定的な配当を重視する方針を掲げており、配当性向30%を目安としつつ、着実な業績成長に伴う増配を目指している。今後は、継続的な成長投資や開発投資を安定的に実行しつつ、ものづくり企業としての技術的な強みと安定した収益基盤を背景に、企業価値の向上と知名度アップに取り組んでいく考えである。《KT》
スポンサードリンク

