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マルマエ、26年8月期は2度上方修正で大幅増益予想、半導体製造装置関連の受注急拡大が牽引
マルマエ<6264>(東証プライム)は、精密部品事業(マルマエ)として半導体・FPD製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工、機能材料事業(25年4月に子会社化したKMAC)として半導体スパッタリングターゲット用超高純度アルミニウム製品などを展開している。26年8月期は半導体分野の好調が牽引して大幅増益予想(26年2月20日付で上方修正、26年6月11日付で2回目の上方修正)としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価(26年4月1日で株式2分割)は6月の最高値圏から急反落の形となったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。
■半導体関連の精密部品事業と機能材料事業を展開
精密部品事業(マルマエ)として半導体・FPD製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工、および機能材料事業(KMAC)として半導体スパッタリングターゲット用超高純度アルミニウム製品などを展開している。また作業補助・介護ロボットの開発(鹿児島大学と共同研究)では、18年7月に第二種医療機器製造販売業の許可を取得し、医療機器製造業の登録を行った。なおKMACの株式取得にあたって25年4月に設立したSPC(特別目的会社)のKMXを、26年1月1日付で吸収合併した。
25年8月期は、精密部品事業が売上高77億09百万円で営業利益(全社費用等調整前)18億23百万円、機能材料事業(5カ月分)が売上高36億94百万円で営業利益3億85百万円(のれん償却額1億25百万円控除後)だった。売上高の内訳は、精密部品事業が半導体分野61億36百万円、FPD分野12億86百万円、その他分野61百万円、機能材料事業がIT器材分野(半導体・FPD製造用ターゲット材向け消耗材、アルマイト処理等)13億52百万円、半導体装置部材分野(半導体エッチング装置用の真空チャンバー等)7億12百万円、基礎素材分野(電解コンデンサ用・HDD用の高純度アルミ等)16億25百万円だった。
■消耗品受注拡大による安定成長を推進
25年7月に策定した中期事業計画「Fusion2028」では、グループ経営方針に「素材と加工の技術力で社会に貢献する」を掲げ、グループ中期経営戦略は新素材・新技術の創出による顧客ニーズ取り込み、消耗品受注拡大による安定成長とした。そして最終年度28年8月期の目標数値には売上高250億円、営業利益56億円、ROIC15%を掲げた。株主還元については年間30円を最低配当額(通期最終損益赤字時は再検討)として、配当性向35%以上を目標とする。
セグメント別の計画(28年8月期)は、精密部品事業が売上高120億円(半導体既存分野60億円、半導体新規分野40億円、FPD・その他分野20億円)、営業利益36億円、営業利益率30%で、機能材料事業が売上高130億円(IT器材分野38.7億円、半導体装置部材分野36.1億円、基礎素材分野55.1億円)、営業利益23億円、営業利益率18%、そして共通営業費用3億円としている。
また中長期的な取り組みとしてサステナビリティ戦略を推進する。太陽光・蓄電池導入などによりサプライチェーン全体でのGHG削減に取り組むほか、人材・ガバナンス面ではエンジニア育成、全社的リスク管理強化などを推進する。
25年2月には、国際的な環境非営利団体CDPによる2024年度の気候変動に関する調査において、中小企業向け評価(SME)で最高スコアとなる「B」スコア(マネジメントレベル)を取得した。22年度には「D」スコア(情報開示レベル)、そして23年度には「C」スコア(認識レベル)を取得しており、着実なスコアの向上を実現している。26年3月には、みずほ銀行と「Mizuho Eco Finance」契約を締結した。26年6月には、日興リサーチセンターが実施する「統合報告書評価」において、非財務部門の「優秀賞」に選出された。
■26年8月期大幅増益予想
26年8月期の連結業績予想(KMACを通期連結、26年2月20日付で上方修正、26年6月11日付で2回目の上方修正)は、売上高が200億円、営業利益が41億円、経常利益が39億円、親会社株主帰属当期純利益が33億円としている。前回予想(26年2月20日付で上方修正、売上高177億円、営業利益32億円、経常利益30億円、親会社株主帰属当期純利益27億円)に対して、売上高を23億円、営業利益を9億円、経常利益を9億円、親会社株主帰属当期純利益を6億円それぞれ上方修正した。
KMACを5カ月分連結した前期の連結業績(売上高114億03百万円、営業利益21億03百万円、経常利益19億36百万円、親会社株主帰属当期純利益13億55百万円)との比較で見ると、売上高は75.4%増収、営業利益は98.3%増益、経常利益は105.2%増益、親会社株主帰属当期純利益は145.4%増益となる。半導体製造装置関連の受注が急拡大し、前回予想よりも増収増益幅が拡大する見込みだ。
配当予想は26年6月11日付で前回予想に対して期末7円上方修正(26年2月20日付に続いて2回目の上方修正)した。26年4月1日付の株式2分割換算後で算出すると、26年8月期は年間45円(第2四半期末19円、期末26円)で、前期の年間20円(第2四半期末7円50銭、期末12円50銭)に対して25円増配となる。また予想配当性向は35.6%となる。
第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比92.9%増の140億22百万円、営業利益が84.1%増の26億44百万円、経常利益が85.7%増の24億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益が159.7%増の24億31百万円だった。精密部品事業(マルマエ)の半導体分野が好調に推移したほか、前期第3四半期より連結した機能材料事業(KMAC)も寄与した。なお特別利益には補助金収入(サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金)10億13百万円を計上した。
精密部品事業(マルマエ)は売上高が8.7%増の63億53百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が1.6%増の14億30百万円だった。分野別の売上高は半導体分野が14.2%増の52億44百万円、FPD分野が21.6%減の8億04百万円、その他分野が31.2%減の39百万円だった。半導体分野は半導体工場の高稼働と製造装置市場の回復に伴って好調に推移した。四半期別の売上高は第1四半期が15億11百万円、第2四半期が18億02百万円、第3四半期が過去最高を更新して19億30百万円だった。FPD分野は減収だが、四半期別には第1四半期が2億04百万円、第2四半期が2億32百万円、第3四半期が3億67百万円と回復傾向である。
機能材料事業(KMAC)は売上高が76億68百万円、営業利益がのれん償却額143百万円および顧客関連資産償却額147百万円控除後で12億31百万円(前期は25年4月~5月の2カ月分を新規連結、売上高14億26百万円、営業利益1億35百万円)だった。分野別売上高はIT器材(半導体・FPD製造用ターゲット材向け消耗材、CVD工程向け消耗品材料、アルマイト処理など)が25億73百万円、半導体装置部材(半導体エッチング装置用の真空チャンバーなど)が14億59百万円、基礎素材(電解コンデンサ用・HDD用の高純度アルミなど)が36億37百万円だった。IT器材は超高純度ターゲット材やCVD向け消耗品が好調だった。半導体装置部材は市場回復に伴って顧客における在庫調整が進み、真空チャンバーが大増産に転換した。基礎素材は電解コンデンサ用・HDD用素材が好調だった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が42億44百万円で営業利益が7億01百万円、第2四半期は売上高が44億66百万円で営業利益が8億67百万円、第3四半期は売上高が53億12百万円で営業利益が10億76百万円だった。
通期のセグメント別売上高計画(修正後)は、精密部品事業(マルマエ)が109億円、機能材料事業(KMAC)が91億円としている。半導体製造装置市場の好転を背景に受注が急増しているため、精密部品事業(マルマエ)では設備投資を前倒して顧客からの増産要請に対応する。また機能材料事業(KMAC)も半導体製造装置関連の売上高が第4四半期に過去最高となる見込みのため、能力拡大の人員確保と設備投資を急ぐ。さらにグループ全体で顧客への価格改定交渉を推進する。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株主優待制度は毎年8月末時点で6カ月以上継続保有株主対象
株主優待制度(詳細は会社HP参照)については、26年4月1日付の株式2分割に伴って変更し、毎年8月31日現在で6カ月以上継続して2単元(200株)以上の保有株主を対象として、QUOカード2000円分を贈呈する。26年8月期末より適用する。
■株価は調整一巡
株価(効力発生日26年4月1日で株式2分割、1株当たり数値は株式2分割換算後)は6月の最高値圏から急反落の形となったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。7月21日の終値は1984円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS126円56銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の45円で算出)は約2.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS321円88銭で算出)は約6.2倍、そして時価総額は約564億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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