NISAに最適 単元未満株で組む“オールスター型”ポートフォリオ戦略

2026年6月3日 17:27

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●東京エレクトロンが1対5の株式分割を発表

 5月29日、東京エレクトロン(8035 東証プライム)が9月30日を基準日とする1対5の株式分割を発表した。

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 併せて750万株を上限とする自社株買いも発表しており、今後の株価上昇の材料になりそうだ。

 6月1日の取引では終値で640円高の5万3,060円と、早速プラスに反応している。

 投資初心者の中には、「東京エレクトロンを買いたいけど、NISA(少額投資非課税制度)の枠を超えてしまう」と思う人もいるだろう。

 100株の単元株取引では東京エレクトロンの場合500万円以上の資金が必要であり、NISAの年間投資枠240万円(成長投資枠の場合)を超えてしまうため、NISAで買うことができない。

 そこで利用したいのが、主要な証券会社のほとんどで提供されている、単元未満株取引の活用である。具体例を挙げて紹介しよう。

●株式分割で注目される単元未満株取引とは

 単元未満株取引とは、通常100株単元で売買する株を1株単位で売買できる証券サービスである。「S株」「プチ株」「ワン株」など、証券会社ごとに独自の商品名で提供している。

 SBI証券のS株を例にとると、売買日の午前7時までの注文は当日の前場始値、午前7時から10時30分までの注文は当日後場始値で売買される。

 1株だけでなく、株価に合わせて5株、10株などといった株数の注文も可能なので利便性が高い。

 売買手数料は無料のため、NISA口座を使えば完全にコストゼロの運用が可能だ。

●5万円1株を500円100株に換算する考え方

 単元未満株を敬遠する理由の1つが、「1株だけ投資しても大して利益は出ない」という考え方である。イメージ的な問題と思われるが、実は5万円の株を1株買うのと、500円の株を100株買うのは、値幅効果で見れば同じである。

 5万円の株が3,000円値上がりしたということは、500円の株が30円値上がりしたのと同じなのだ。500円の株を100株買うなら特に躊躇はしないはずだ。

 特に材料のない500円の株が530円になるのは、そう頻繁にあるわけではないが、東京エレクトロンやファーストリテイリングなどの値がさ株なら、1日2,000~3,000円程度の上昇・下落などけっこうな頻度で起きている。

 したがって、動きの少ない低位株よりも「安く買う」または「高く売る」チャンスが多いと考えることもできるだろう。

●致命的欠点は指値注文ができないこと

 単元未満株取引にはデメリットもある。致命的な欠点は、指値注文ができないことである。前場寄付きでの注文なら、始値で成立した株価が自動的に買値または売値になる。相場の流れに任せるしかないのは大きな不安だ。

 単元株のように「5,000円で買って5,500円になったら売る」という決め打ちはできないので、デイトレードには向いていない。

 その欠点を補うには、大台の株価で判断するという方法がある。5万円で買った株が6万円を超えたら売ると決めれば、成り行き売りで多少安く売ることになったとしてもある程度の利益は確保できる。

●NISA枠内で作るオールスター株の最強ポートフォリオ

 単元未満株取引について紹介したが、上手く組み合わせればキオクシアHD、キーエンス、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、レーザーテックといった、メジャーリーグでいえばオールスター戦のメンバーのような、花形スター株を揃えた最強ポートフォリオを組むことができる。

 高成長株なら連続増配、株式分割、キャピタルゲインのトリプルメリットを享受することも可能だ。10年単位で考えたら株式分割で保有株数も大きく増えることが期待できるだろう。

 目先の利益ではなく、将来を考えて資産を大きく育てたい人には楽しみの多い投資法かもしれない。(記事:丸山優太郎・記事一覧を見る

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