ファーストリテイリングはなぜ上がり続けるのか 上場来高値更新の背景

2026年5月29日 14:50

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●ファーストリテイリングが上場来高値更新

 ファーストリテイリング(9983 東証プライム)の株価が5月27日、ザラ場で7万9,000円を付け、上場来高値を更新した。

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 AI関連株フィーバーが続く相場環境の中でも、しっかりと高値を更新し続ける同社株の成長力が改めて認識される展開になっている。

 ファーストリテイリングの株価はなぜ上がり続けるのか、その理由を探る。

●海外売上比率のほうが高いグローバル化

 ファーストリテイリングが買われる理由の1つは、グローバル化の推進である。主力ブランド「ユニクロ」事業の売上比率(25年8月期)は国内約35%、海外約65%で、すでに海外の売上が60%を超えている。

 国内事業も売上が拡大しているとは言え、今後人口減少が進む関係であまり伸びしろが期待できないが、アジアや欧米は市場の開拓余地が十分に見込める。

 加えて国際ブランドとしての認知度が向上することにより、外国人投資家の継続的な買いが期待できるのも大きい。

●景気の好不況に左右されないビジネスモデル

 2つめの理由として、ユニクロを中心とするファーストリテイリングの商品が、「低価格で高品質」というビジネスモデルによって消費者から絶大な支持を得ていることが挙げられる。

 景気が良ければ売上が伸び、仮に不況になった場合でも低価格帯の同社商品は節約志向の消費者に選ばれるため、売上は大きく落ちない。

 確固たるビジネスモデルを確立したことが、安定成長につながっているといえるだろう。

●最高益を更新し続ける安定した成長力

 もう1つ、株価上昇の裏付けになる業績もしっかりしている。

 ファーストリテイリングの2026年8月期の連結業績予想は、売上収益3兆9,000億円(前年同期比14.7%増)、事業利益6,900億円(同25.2%増)、営業利益7,000億円(同24.1%増)、税引前利益7,400億円(同13.7%増)、純利益4,800億円(同10.9%増)と、いずれも2ケタ増収・増益を見込んでいる。

 「会社四季報」の予想では、2027年8月期の売上収益は初の4兆円台に乗る可能性があるとしている。

●連続増配と株式分割への期待も

 配当金も増配が続いており、2026年8月期は1株640円と前期比140円増の大幅増配を予定している。

 株価が高いため配当利回りは低いが、連続増配により保有を続ければ年々利回りは上昇する見込みだ。

 今後は株価がかなり高くなってきたため、株式分割の可能性もあるだろう。2023年3月に1対3の分割を実施して以来行われていないので、発表されれば大きな材料になる可能性がある。(記事:丸山優太郎・記事一覧を見る

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