関連記事
ピジョン中計、中国依存に警戒 欧米成長が株価のカギ
ピジョン(7956、東証プライム市場)。0歳児から24カ月の乳幼児向けの哺乳器・乳首が主力商品。乳首を装着した哺乳器に搾乳した母乳or粉ミルクを入れて飲ませる。売上高全体の4割方を占めている。
【こちらも】小松ウォールは環境に左右されないか 首都圏回帰でも需要は両取り
とりわけ乳首の開発には創業以来、注力している。アナリストはこう説明する。「赤ちゃんの哺乳時のメカニズムを研究。超音波で哺乳時の赤ちゃんの口や喉の動きを観察し乳首の柔らかさを数値化し改良する取り組みを行っている。また乳首の素材メーカーと協業で独自の配合技術などのノウハウを積み上げている」。
少子化時代(出産児減)とされるいま、ピジョンの立ち位置に関心を持ち覗いて見た。
2025年12月期に至る5期間の収益動向は、こんな状況。「6.3%減収、12.9%営業減益」-「2.0%増収、8.6%減益」-「0.5%減収、12.1%減益」-「10.3%増収、13.2%増益」-「4.7%増収、8.34%増益」。今26年12月期は「3.97%増収(1135億円)、5.64%増益(139億円)」計画。至28年12月期の中計発表が収益回復基調と合致する。
至28年12月期の中計は前回の中計最終年度:25年12月期の売上高1091億7000万円、営業利益131億5800万円に対し「1250億円、200億円」を掲げている。
ポイントは「国内売上高4.8%増(順調増)」-「中国市場、横這い(懸念)」-「欧米市場、58.4%増」。前回の中計では「北米・欧州市場哺乳器・乳首で売上高4倍」-「課題として不透明感が払拭しえない中国市場への依存度への懸念」が明らかになった。今回の中計にもそうした総括が生かされている。
現状は否定できないが、中国市場の動向は気にせざるをえない。今年4月19日発信の日経MJで矢野亮社長の、こんな発言を伝えている。
「足元の哺乳器・乳首の中国市場のシェアは4割強と首位。2002年の進出時にピジョンブランドでなく中国語で子と親を意味する『貝親(ベイチン)』とした。蛇腹構造の小さ目の乳首を開発しヒットした」と、寄り添う形での進出を強調した。
「中国でも出生数は低下しているが、金額ベースでは哺乳瓶市場規模は伸びている。新しい価値が認められれば高い値段でも買ってもらえるからだ。哺乳瓶ではあるが、ストロー飲みに慣れるためのドリンキングカップを発売しており、業績にかなり貢献している。日中関係の悪化や景気低迷は事実。他の国への構成比上昇を図りつつ、中国での売り上げ・利益伸長を目指す」。
中国市場の今後は、やはり見定める必要がある。
ピジョンの株価は1700円台半ば。昨夏の1900円弱から秋の1600円水準に値を崩したが、3月23日の1567円で下げ止まり。5月11日に1779円まで戻した後の調整・揉み合い場面。IFIS目標平均株価は8人中6人が強気の、1905円。さて・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
