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9月のパート・バイト時給は大幅上昇傾向に、最低賃金改定の影響で
求人サイトを運営する各社が9月度のパート・アルバイトの時給動向を発表。マイナビが2カ月連続で過去最高時給を更新するなど、最低賃金改定の影響を受けて各社ともに平均時給アップの傾向を示していることが分かった。
【前月は】8月のパート・バイト時給は上昇傾向に 最低賃金改定を前に
■マイナビは2カ月連続で過去最高時給を更新
14日、マイナビが9月の「アルバイト・パートの平均時給レポート」を発表した。全国平均時給は前年同月比55円増の1,321円でとなり、37カ月連続で前年同月を上回るとともに、8月の平均時給1,319円を超えて2カ月連続で過去最高時給を更新した。
地域別では北海道・東北が前年同月比133円増の1,247円、関東が同31円増の1,375円、甲信越・北陸が同153円増の1,282円、東海が同100円増の1,290円、関西が同19円増の1,315円、中国・四国が同138円増の1,244円、九州・沖縄が同114円増の1,244円と、全てのエリアで前年同月を上回った。
最低賃金の改定が過去最大幅となったことを背景に、過去最高額を更新。一方で三大都市圏では一時的な時給の減少が見られ、関西万博終了後の大阪近辺の時給動向に注目が集まっているという。
■ディップは1年ぶりに前年同月比の下落止まる
15日、ディップが9月の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比変わらずの1,334円でとなり、前年同月比の下落は11カ月連続で止まった。「バイトル」に掲載された求人件数は同12.4%増の約351,000件だった。
地域別では関東が同4円減の1,409円、東海が同77円増の1,281円、関西が同27円増の1,327円、九州が同191円減の1,190円だった。
■リクルートは5カ月連続で前年同月上回る
同日、リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が9月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査(三大都市圏)」を発表した。平均時給は前年同月比51円増の1,272円となり、5カ月連続で前年同月を上回った。
地域別では首都圏が前年同月比47円増の1,311円、東海が同55円増の1,194円、関西が同58円増の1,239円となり、3地域とも前年同月を上回った。
■エン・ジャパンは3カ月ぶりに前年同月上回る
同日、エン・ジャパンが9月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比8円増の1,248円となり、3カ月ぶりに前年同月を上回った。
エリア別では関東が同11円増の1,379円、東海が同141円減の1,227円、関西が同7円増の1,311円、三大都市圏が同1円減の1,338円だった。
都道府県別では、前年同月を上回ったのは24都府県、変わらずが1県、下回ったのが22道府県。
大きく時給があがったのは、山口県が1,214円(105円増)、長崎県が1,242円(95円増)、熊本県が1,269円(93円増)。反対に大きく下がったのは、岩手県が1,254円(80円減)、鹿児島県が1,170円(76円減)、愛知県が1,259円(74円減)。
職種別では、9職種中5職種で平均時給が前年同月を上回った。その中では医療・福祉が1,435円(前年同月比:44円増、以下同じ)、教育・その他が1,457円(92円増)でプラス幅が大きめ。反対に販売・サービス系が1,251円(47円減)、運輸・配送・軽作業系が1,223円(89円減)でマイナス幅が大きめだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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