関連記事
内視鏡でも世界トップ3:HOYAは収益・株価でも好パフォーマンス
HOYA(7741、東証プライム市場)。眼鏡レンズ、半導体用マスク基板に強い。内視鏡事業育成に注力。
【こちらも】好収益・好財務構造、名糖産業 中計の「PBR1倍」に興味あり!
1962年に眼鏡レンズ、72年にコンタクトレンズの製造を開始。特異性を誇る眼鏡レンズで知られる。現在、世界52カ国で1万2000人超の従業員を抱え6万4000件の顧客ネットワークを有する。コンタクトレンズでは専門小売店:アイシティを展開。世界中から取り揃えた幅広い商品のラインアップが強みとされる。
腸捻転の疑いで入院した折り(自然治癒?)、「念の為、内視鏡検査を」という医師の判断で大腸検査を受けた。0.5mmの腫瘍が見つかったが「切除の必要なし」で無事退院。胃カメラの経験はあったが、内視鏡は初めて。
退院後に、内視鏡の主力メーカーを調べた。内視鏡の世界シェアの9割超が、日本のメーカーで占められていた。うちオリンパスが(世界)7割以上の断トツ。次いで富士フィルム、次いでペンタックス。
HOYAが「内視鏡に注力」(四季報)と知り、「上位3社が圧倒的。HOYAはどの位のシェアにまで到達するのか」と思った。無知だった。HOYAの事業構成で内視鏡軸のメディカル事業が、17.9%を既に占めていた。そしてブランド=ペンタックスと知った。
ペンタックス(ブランド)がHOYAの傘下入りするに際しては、多々の紆余曲折があったことも知った。2007年11月1日付けの薬事日報は、『HOYA 来年3月にペンタックスと合併』の見出しで、こう伝えていた。
「カンパニー制を執るHOYAは、ペンタックスをカンパニーとして組み込むことを選択、10月29日付けの取締役会で合併契約を締結した。合併後、当初の狙いだった相互補完ができる医療機器事業の強化に取り組む・・・ペンタックスの内視鏡を含む医療機器などの成長を図る。ペンタックスブランドは存続させる意向だ」。
知らぬは一生の恥、という・・・果たして大腸の内視鏡検査がペンタックスブランドの機器によるものかどうかは分からないが・・・「恥」はなんとか回避できた。
HOYAの過去5期間の収益動向は平均「8.5%増収、11.6%営業増益」。今3月期も「3.9%増収(9000億円)、10.2%増益(2700億円)」計画。
株価も収益動向・株主還元策姿勢を反映している。時価は2万700円台、年初来高値(1月:21800円)ゾーン。過去9年8か月余の修正済み株価パフォーマンスは4倍強。IFIS目標平均株価は2万2073円・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
関連キーワード
