3月の外食市場規模は3162億円、3カ月ぶりに前年割れ 実施率や回数が悪化

2025年5月10日 09:23

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 ホットペッパーグルメ外食総研が3月の外食市場規模を発表。16業態中9業態で市場規模が前年同月を下回るなど、3カ月ぶりに外食市場規模がマイナスになったことが分かった。

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■外食市場は3カ月ぶりに前年下回る

 8日、ホットペッパーグルメ外食総研が3月の外食市場調査を発表した。3月の外食市場規模は前年同月比は73億円減の3,162億円となり、3カ月ぶりに前年同月を下回った。新型コロナ前の2019年比は86.2%で、こちらも3カ月ぶりに90%を割り込んでいる。

 個別の指数では、外食実施率は同2.2ポイント減の68.0%、外食頻度は同0.02回減の3.98回、外食単価は同48円増の2,961円。圏域別の市場規模は、首都圏が同110億円減の1,950億円、関西圏が同43億円増の848億円、東海圏が同6億円減の363億円だった。

■外食実施率・単価は多くの年齢層で前年上回る

 外食実施率は男女ともに全ての年代で前年同月を下回った。その中でも20代男性が75.3%(前年同月比:3.2ポイント減、以下同じ)、30代男性が70.3%(5.3ポイント減)、40代男性が68.8%(3.1ポイント減)、60代女性が58.6%(3.3ポイント減)でマイナス幅が大きめ。

 外食単価は性別や年齢層で増減が分かれた。前年同月を上回った層の中では、20代女性が3,004円(237円増)、60代男性が3,632円(351円増)でプラス幅が大きめ。反対に前年同月を下回った層の中では、20代男性が2,517円(132円減)、50代男性が3,074円(212円減)でマイナス幅が大きめだった。

■16業態中9業態で市場規模が前年下回る

 業態別市場規模は、16業態中9業態で前年同月を下回った。マイナス幅が大きめだった業態は、和食料理店(3月の市場規模:450億円、前年同月比:63億円減、以下同じ)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(343億円、34億円減)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(43億円、18億円減)など。

 一方で前年同月を上回った業態の中では、すき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(75億円、12億円増)、居酒屋(656億円、30億円増)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(89億円、17億円増)でプラス幅が大きめだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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