南海の自動改札機実証実験、速度ではQRは高評価 Visaタッチは遅い?

2021年4月8日 17:43

印刷

記事提供元:スラド

南海電鉄は4月3日、Visaのタッチ決済とQRコードで電車を利用できる実証実験を開始した。南海電鉄は既にICカードを導入しているものの、訪日外国人旅行者の急増(本来はオリンピック向けに)に対応するために用意していたものだという。今回の実証実験では、南海電鉄の「なんば」や「関西国際空港」、高野山などの16駅に32基の改札機を設置。4月3日から12月12日までの期間運用を行う(南海電鉄南海電鉄プレスリリース[PDF]EngadgetITmediaトラベルWatch)。

実証実験では、乗降客の多い駅や観光地に近い駅が選ばれた。また決裁には携帯電話網を利用することから、通信環境があまりよくない駅もあえて選定されているという。実験を通じて実運用ができるかを検証していくとしている。

Visaのタッチ決済では、Visaのクレジット、デビット、プリペイドカードで直接改札を入出場することができる。スマートフォンでも日本国外向けのApple PayやGoogle Payに対応するカードを登録しておけば利用できるという。これにより海外からの旅行者であってもタッチ決済対応カード一枚で移動からお買物まで完結できるとしている。

南海電鉄がメディア向けに公開した関係で、実際の稼働状況などの様子も動画でアップされている。実際にApple Payに登録されたVisaカードを利用した動画では、FeliCaと比較すると若干遅れる傾向があり、はてなでは反応速度が遅いとする指摘も出ているようだ。QRコードの読み取りに関しては十分な速度となっている(Apple Payに登録したVisaカードで乗車してみた[動画]ループ設定された改札を何度も往復[動画]QRコードのデジタルチケットを用いての改札通過[動画]はてな)。 

スラドのコメントを読む | テクノロジー | 交通 | お金

 関連ストーリー:
日本政府がオリンピックの海外一般客の受け入れ断念に傾く。月末までに方針確定へ 2021年03月11日
JR東日本、QRコードで利用可能な改札機の実証実験。スマホの画面や紙の券でも利用可能 2020年09月10日
現地在住者曰く、「中国のQRコード決済離れ」はデマ 2019年03月07日
交通系ICカードでチケットレスで東海道・山陽新幹線が利用できるサービス、今秋より開始 2017年06月14日
JR宮崎駅で自動改札機の導入へ、宮崎県で初 2014年08月29日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事