インフォマートは21年12月期連結業績予想を上方修正

2021年1月22日 08:36

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 インフォマート<2492>(東1)は国内最大級の企業間電子商取引プラットフォームを運営し、利用企業数が増加基調である。1月21日に20年12月期連結業績予想を上方修正した。新型コロナウイルスや先行投資の影響で大幅減益予想としていたが、従来予想に比べて減益幅が縮小する見込みだ。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。さらに上方修正を好感する動きが優勢となりそうだ。戻りを試す展開を期待したい。なお2月15日に20年12月期決算発表を予定している。

■国内最大級のBtoB(企業間電子商取引)プラットフォームを運営

 企業間の商行為を電子化するBtoBプラットフォームとして、受発注(従来の電話やFAXによる受発注業務を電子化したシステム)、規格書(食の安全・安心に関わる商品規格書を電子管理するツール)、請求書(請求書発行・受取業務を電子化したシステム)、商談(全国の食材売り手・買い手が商談できるマッチングサイト)、契約書(契約書締結をブロックチェーン基盤上で電子化したシステム)を運営している。

 国内最大級のBtoBプラットフォームである。利用企業数は増加基調で継続利用率も高い。売上高の約95%が月額システム利用料であり、利用企業数の増加に伴って収入が拡大するストック型収益モデルである。

■20年12月期連結業績予想を上方修正

 1月21日に20年12月期連結業績予想を上方修正(売上高を1億07百万円、営業利益を3億39百万円、経常利益を3億51百万円、純利益を2億11百万円、それぞれ上方修正)し、売上高が19年12月期比2.8%増の87億77百万円、営業利益が40.3%減の14億74百万円、経常利益が40.7%減の14億60百万円、純利益が43.6%減の9億56百万円とした。

 新型コロナウイルス影響や先行投資負担で大幅減益としていた従来予想に比べて、減益幅が縮小する見込みとなった。

 売上面では新型コロナウイルス感染再拡大の影響で、BtoB-PF FOOD事業の受発注において飲食店等の食材仕入が減少し、食品卸等の売り手企業の従量制受発注システム使用料が減少することを想定していたが、第3四半期以降のシステム使用料が想定を上回った。

 さらにコスト面ではデータセンター費、ソフトウェア償却費、旅費交通費などが想定を下回ったため、各利益は想定を大幅に上回る見込みとなった。

■株価は戻り試す

 株価は20年11月の上場来高値圏から反落して上値を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。さらに上方修正を好感する動きが優勢となりそうだ。戻りを試す展開を期待したい。

 1月21日の終値は921円、前期推定連結PER(会社予想連結EPS4円18銭で算出)は約220倍、時価総額は約2389億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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