USEN-NEXT HOLDINGSはモミ合い上放れ期待、21年8月期増収増益予想

2020年12月29日 09:13

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>(東1)は、店舗サービス事業、通信事業、業務用システム事業、コンテンツ配信事業、エネルギー事業、メディア事業を展開している。21年8月期は通信事業やコンテンツ配信事業が牽引する見込みだ。新型コロナウイルスに伴う不透明感を考慮して小幅な増収増益予想としているが、上振れ余地がありそうだ。株価は戻り一服となってモミ合う形だが、徐々に下値を切り上げている。モミ合い上放れを期待したい。

■店舗サービス事業、通信事業、コンテンツ配信事業などを展開

 音楽配信や店舗ソリューションなどの店舗サービス事業、ブロードバンドインターネット回線販売やオフィスICT環境構築などの通信事業、ホテル・病院向け業務管理システムや自動精算機などの業務用システム事業、映像配信サービス「U-NEXT」などのコンテンツ配信事業、店舗向け電力・ガス販売などのエネルギー事業、飲食店向け集客サービスや「ヒトサラ」などのメディア事業を展開している。

 事業ポートフォリオ多角化による相互補完効果を強みとしている。成長戦略として「音楽配信のUSEN」から「店舗総合支援サービスのUSEN」へのブランドチェンジを推進している。

■21年8月期増収増益予想

 21年8月期の連結業績予想は、売上高が20年8月期比4.6%増の2020億円、営業利益が1.1%増の110億円、経常利益が1.1%増の102億円、純利益が1.8%増の50億円としている。

 テレワーク・在宅勤務や巣ごもり需要などで、通信事業やコンテンツ配信事業が牽引する見込みだ。店舗サービス事業やメディア事業は、飲食店の営業時間短縮・廃業など新型コロナウイルスの影響を受けるが、緩やかな回復基調を見込んでいる。新型コロナウイルスに伴う不透明感を考慮して小幅な増収増益予想としているが、上振れ余地がありそうだ。

 新型コロナ禍でも、事業ポートフォリオ多角化による相互補完効果で、中期経営計画における22年8月期営業利益の目標値100億円の2期連続での前倒し達成を狙うとしている。収益拡大基調を期待したい。

■株価はモミ合い上放れ期待

 株価は戻り一服となってモミ合う形だが、徐々に下値を切り上げている。モミ合い上放れを期待したい。12月28日の終値は1312円、時価総額は約788億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
エフティグループは調整一巡、20年3月期営業増益予想で3Q累計順調(2020/02/18)
【特集】約1カ月ぶりに再開されるIPOの類似関連銘柄に注目(2020/01/27)
【特集】意外な業績好調銘柄とコロナウイルス関連に上乗せの花粉症関連銘柄をマーク(2020/01/27)
【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】イワキのCSRは「小さな社会貢献活動」として地道に継続(2020/02/04)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事