SpaceX、ISSへのクルー輸送に向けた有人テストフライトの打ち上げに成功

2020年5月31日 21:36

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記事提供元:スラド

SpaceXは日本時間5月31日、Crew Dragon宇宙船による国際宇宙ステーション(ISS)へのクルー輸送に向けた初の有人テストフライト「Demo-2」を実施した(SpaceX - LaunchesNASAのブログ記事[1][2][3][4])。

Crew DragonにはNASAのロバート・ベンケン宇宙飛行士とダグラス・ハーレー宇宙飛行士が搭乗し、日本時間5月31日4時23分にFalcon 9ロケットで打ち上げられた。約12分後にCrew Dragonは予定軌道に投入され、打ち上げは成功した。Falcon 9ロケット第1段は打ち上げから約9分30秒後に大西洋上のドローン船「Of Course I Still Love You」に着陸し、回収も成功している。

スペースシャトルが最終ミッションを終えてから今年で9年。米国の宇宙飛行士が米国の宇宙船で宇宙へ行くのも9年ぶりとなる。Crew Dragonは日本時間5月31日23時29分、ISSにドッキングする予定だ。
NASAはスペースシャトル退役後のISSへの物資補給およびクルー輸送に米民間宇宙船の利用を計画。補給ミッションは2012年から実現しているが、クルー輸送計画はなかなか進まず、2014年には当時ロシア副首相だった現ロスコスモスCEOのドミートリ・ロゴジン氏に宇宙飛行士をトランポリンでISSに送るよう提案されていた。

NASAは2015年、クルー輸送ミッションをSpaceXボーイングに正式発注したが、当初2017年に設定していた計画延期続いた。2019年3月にはSpaceXが初の無人テストフライト「Demo-1」を成功させたものの、NASAはたびたびソユーズ座席予約することになった。 

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