中国当局、優れた警察犬をクローンして導入する計画

2019年3月29日 12:35

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 中国で、優れた警察犬のクローンを作る計画が進められており、すでにクローン犬を使った訓練が開始されているそうだ(新華社GIGAZINESlashdot)。

 このプログラムは中国公安部の支援のもと共同で行っているもの。クローン元となったのは「Huahuangma」と名付けられている警察犬で、これまでに雲南省の警察の下で12件の事件を解決に導き、またこれ以外にも20件の捜査にも関わってきた実績があるという。この犬のDNAを元に作り出されたクローン犬が2018年12月19日に生まれ、現在警察犬としての訓練が行われているという。生後3か月のKunxunは、緊急事態への対応、狩猟、聴覚、盗聴といったさまざまな状況に適応する優れた能力を示しているという。

 通常、警察犬の訓練は5~10年もの期間を必要とし、1頭の警察犬を育てるためのコストは50万人民元(約820万円)にものぼるという。クローン犬を量産することで、警察犬を訓練する時間とコストの削減を目指すようだ。ただ、クローンを作るコストの問題はまだ解決できていない模様。

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