オンキョー、加振器を利用した風呂用音響システム 穴あけ不要で設置

2017年12月2日 11:12

印刷

システムの構成。(画像: オンキヨーの発表資料より)

システムの構成。(画像: オンキヨーの発表資料より)[写真拡大]

 オンキヨーは11月30日、お風呂場の天井を振動させることでサウンドを楽しむ音響システム「X-MW300」を発表した。

【こちらも】音楽配信アプリ「AWA」、オンキヨーと共同開発のイコライザ機能を追加

 通常バスルーム用の音響システムは、天井に穴を開けて設置するが、同システムは、天井裏に設置するアンプ部と加振器である「Vibtone」と、洗面所に埋め込むコントロール部から交差精されており、穴を開ける必要がない。浴室に穴を開けないため、防滴・防水を損なうことなくサウンドを楽しめる。

●お風呂用の音響システム

 X-MW300は、加振器であるVibtone、埋め込み式のコントローラー、天井の裏側に設置するアンプから構成されている。お風呂や浴室にスピーカーを設置する方法は普及しているが、天井の板を運動させて音を出すシステムは画期的である。同システムは、旭化成ホームズ、積水ハウス、大和ハウス工業、住友不動産などの大手住宅メーカーにて導入が検討されている。

 音質面もオンキヨーならではのサウンドとなっており、浴室全体に音が広がるように設計されている。また、タブレットやスマートフォンをBluetoothで接続し、浴室内から音楽をコントロールできるようになっている。

●主な機能と構成

 同システムのアンプ部は、出力が5ワットのステレオとなっており、専用のケーブルは5メートルとなっている。コントローラ部は、ステレオミニジャックの入力端子となっており、BluetoothはSBCとSCMS-Tに対応している。

●オンキヨーの他社提携戦略

 オンキヨーは、今回の大手住宅メーカーとの協業や提携のように、他社とのコラボレーションを推進している。オーディオ業界以外でも「Powered by Onkyo」「Sound by Onkyo」といったロゴを使用し、あらゆる業種や機器と連携をおこない長年培ったサウンド技術を活用している。

 現在までのコラボレーションとしては、富士通のパソコン「FMV」、シャープの液晶テレビ「アクオス」、東芝のパソコン「ダイナブック」などがある。また、セイコー、タイガーともコラボレーションしている。

関連キーワード

関連記事