「スーパーマリオ オデッセイ」好調、国内推定51.2万本突破 本体にも貢献

2017年11月2日 19:44

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 ゲーム総合メディア「ファミ通」は1日、任天堂が10月27日に発売した「スーパーマリオ オデッセイ」の国内推定販売本数の速報を発表した。

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 「スーパーマリオ オデッセイ」は発売3日間(初週)で、51.2万本を販売。Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けソフトの初週販売本数としては、「スプラトゥーン2」の67.1万本に次ぐ、歴代2位を記録したという。

 ニンテンドースイッチの週間販売台数も、前週の2.4万台から5.6倍の13.3万台と上昇。ゲーム機本体の売り上げにも貢献した。これによりニンテンドースイッチ本体の総販売台数は、204万1,221台となり、発売から約8カ月で累計200万台を突破したという。

 「スーパーマリオ オデッセイ」は、ニンテンドースイッチ用のアクションゲーム。リメイク作などを除くと、02年に発売のニンテンドーゲームキューブソフト「スーパーマリオサンシャイン」以来の、マリオが箱庭ステージを動き回るゲームになる。

 ストーリーは、誘拐したピーチ姫と結婚を企てるクッパを阻止すべく、マリオが未知の国を駆け巡る物語。スーパーマリオシリーズとしては初めて、ゲームオーバーという概念がなく、穴に落ちるなどミスをしてもコインが10枚失われるだけの仕様になっている。たとえコインが9枚以下になっても、枚数が0になるだけでゲームオーバーにならないという。これによりゲームは強制終了というプレッシャーに晒されることなく、気楽に探索することが実現している。

 注目すべきポイントは、日本のみならず海外においても高評価を得ていること。EDGEやIGNなど、数々の海外評価サイトで満点に近い点数を叩きだしている。任天堂の推計では、発売3日間で200万本を世界でセルスルー。今後本格的なホリデー商戦を迎えることから、ゲーム機本体と同時にさらなる普及拡大が期待できるという。

 任天堂によると現在、インディ系を含む300社以上のソフトメーカーが、ニンテンドースイッチ向けソフトの開発に着手しているという。需要がハードの供給量を上回ったことにより発生した世界各地の品不足も、今後は生産体制を拡充することで改善するよう努めるとしている。

 多様なキャラクターを抱える任天堂の復活は、ソフトのみならずエンターテインメントやメディアなどあらゆる波及効果が期待できることから、今後もその動向には注目である。

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