人間模様に大きな変化アリ!『過保護のカホコ』第4話レビュー

2017年8月9日 18:05

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カホコ(左)と初(右)に大きな前進が見えた4話。5話以降にてさらにどのような変化が出てくるのか期待したい(c)日本テレビ

カホコ(左)と初(右)に大きな前進が見えた4話。5話以降にてさらにどのような変化が出てくるのか期待したい(c)日本テレビ[写真拡大]

■今夏で最も安定していると言える『過保護のカホコ』

 8月2日に放送された『過保護のカホコ』第4話だが、視聴率は11.1%と2桁をキープする形となった。主役のカホコが母親に怒るシーンなど見どころ満載の3話から一転し、人間模様に大きな変化が訪れる内容となった。

【第3話は】3話で視聴率アップさせた『過保護のカホコ』、高畑充希の激昂する姿に賞賛の声

■父親を介して会話するようになるカホコと泉

 初(竹内涼真)の一件によって仲違いしてしまったカホコ(高畑充希)と母親の泉(黒木瞳)。いつもカホコを起こしていた泉は彼女と距離を取り、さらに衣服もカホコ自身が選択した。朝からギスギスした雰囲気に耐えかねた父親の正高(時任三郎)はあれこれ手を尽くすが、一向に改善する様子は無かった。

 泉と険悪な状態のまま大学に向かうカホコだが、勢いのまま告白してしまった初と顔を合わせるのが気まずかった。しかし、叔母の環たまき(中島ひろ子)の助言を信じ、再び初に告白してみることにする。初もいきなり告白されてドギマギしていたが、カホコの告白をきっぱりと断る。玉砕したカホコは家に帰り、1人大泣きすることになる。

 失恋の様子を見かねた正高は、泉にはこっそり黙って差し入れを持っていく。「失恋のときにはお酒がいい」など助言をするもカホコの元気は出ず、挙句の果てに泉にばれて「あなたは過保護よ」と言われてしまう。一向に部屋から出ようとしないカホコを何とかしようと正高は、泉の祖父母の家に向かう。自宅では拒んだお酒を祖父から勧められ、つい口にしてしまうカホコ。一気にアルコールに飲まれたカホコは勢いのまま初の元に向かい、彼が描いた絵について意見を聞かれ酷評を下し続けた。

■正高のお辞儀に心を動かされる初

 初に対してひどい仕打ちをしてしまったカホコは絶望し、引きこもりに拍車が掛かる形となった。正高はカホコの引きこもりを増長させたのは自分にも原因があると考え、自ら初の元に向かう。正高は彼の前でお辞儀をしてから「今後も友人という形でいいからカホコに会って欲しい」と告げる。

 娘を思う姿に心を動かされた初はカホコに連絡を入れ、一度会うことになる。その場で初はカホコに、正高を写生したものを見せる。その絵に感動するカホコだが、同時に初も「俺にもお前が必要だ」と告げられる。2人は友人という形から関係をはじめることになる。

■人間関係が大きく変動したエピソード

 『過保護のカホコ』4話にて初の件に大きく関わって来た正高。その影響もあって泉とカホコは以前のような関係に戻ったが、根本的な問題はまだ解決していないようだった。その様子を見ると同時に、自分のことを全く見ていない2人に正高の堪忍袋の緒が切れてしまった4話のラストにてその様子が描かれた。

 普段は怒り慣れていない様子を時任三郎が見事に演じており、さらに人間関係に大きな変化が生まれた4話。5話にてさらにどのような変化が生まれるのか楽しみなところだ。

 『過保護のカホコ』は毎週水曜日夜10時から日本テレビ系にて放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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