NASA、「惑星保護官」を募集中

2017年8月5日 16:01

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記事提供元:スラド

 NASAが「Planetary Protection Officer」(惑星保護官)という職種で人材募集を行っている(米政府の人材募集ページsorae.jpCNBCSlashdot)。

 業務内容は、惑星保護のための各種活動を行うというもの。具体的には人類やロボットによる宇宙探索において、有機的・生物的な汚染を避けるための活動を行うという。

 昨今では宇宙探索の成果物として地球外からさまざまなサンプルを持ち込むミッションが計画されているが、その際に地球外環境を汚染しないような対策を行うことが求められている。NASAはすべての宇宙飛行ミッションにおいて、意図的/非意図的にかかわらず地球の有機物や有機化合物を地球外の天体に持ち出すことを防ぐためのポリシーを維持しているという。惑星保護官はそのため責任を持ち、ポリシーの維持や各種ミッションの監督を行うとのこと。

 雇用期間は3年で、加えて最大で2年の任期延長の可能性があるという。給与は年間12万4,406ドル~18万7,000ドル(約1369万円~2058万円)。1年間の試用期間あり。必要なスキルとしては惑星保護に関する高度な知識、国家的に重要な宇宙ミッションの計画・実行・予測経験、多国間での非常に困難で複雑な議論においてwin-winの解決を導ける交渉能力などが挙げられている。

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