シンクロ日本、チームTRで銅メダル 水泳世界選手権

2017年7月19日 08:37

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 ハンガリー・ブダペストで開催中の水泳世界選手権は18日、シンクロナイズドスイミングのチーム・テクニカルルーティン(TR)決勝が行われた。予選3位の日本(乾、中村、中牧、丸茂、小俣、阿久津、河野、福村)は93.1590点でライバルのウクライナを抑えて3位に入った。今大会では日本勢初のメダル獲得であり、同種目は2大会連続の銅メダルである。優勝は96.0109点のロシアで、2位には中国が入った。

 今大会はリオ五輪で銅メダルを取った後だけに、メダル争いでは追われる立場にあった。デュエットは4位に終わり、このままではメダルが取れずに帰国する可能性もあっただけに選手たちは嬉しさよりも安堵感に包まれていた。エース乾は「今大会の流れを今日で変えるつもりで演技をした」と語っていた。昨年のリオ五輪のメンバーから新たに6人が加入しての新生マーメイドジャパンが意地を見せた演技であった。

 井村HCも他チームの仕上がりの良さから急遽、夜間トレーニングを導入する等の危機感のある厳しい指導をしていた。「このままでは日本に帰れへんで!」と気合いも入れていたがそれだけの成果を見せたと言える。結果には満足していながら「新メンバーは演技は良くなってきたけど、仕上がりが遅い」と小言も欠かさなかった。

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