ガーリッシュナンバー 第9話「焦燥千歳と疾走ルーキー」【感想レビュー】

2016年12月14日 19:15

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ガーリッシュナンバー 第9話「焦燥千歳と疾走ルーキー」【感想レビュー】©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

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  前回は、万葉親子のとても温かい話を見ることができました。それを見ながら、なんだかとても親孝行したい気持ちになった、てる吉です。

  さて、第9話のあらすじと感想にいってみたいと思います。

■ガーリッシュナンバー 第9話「焦燥千歳と疾走ルーキー」


  クースレの第2期の収録が始まる。1期で散々な経験をしたため、現場の雰囲気は最悪かと思われたが、なぜかスタッフやキャスト達には妙な仲間意識が芽生えていた。だが、千歳だけは違った。相変わらず危機感を持たず、既に天狗になっているため、やる気さも感じられない。そんな中、新人声優の桜ヶ丘七海がクースレの現場を訪れる・・・。

  とある声優のオーディション会場。大賞に桜ヶ丘七海が選ばれる。屈託のない笑顔がとても似合っててかわいいです。しかも、CVが佐倉綾音さんじゃありませんか! そんな彼女達を舞台袖からみつめる千歳達。先輩として、ちゃんと引っ張っていかなきゃという責任感(?)のような発言。だが、自らを「声優界の頂点に立っていると言っても、逆に過言じゃないまでもあるよ」と絶賛。いや、あなたむしろ底辺にいるのではないかと。初っ端から千歳節ありがとうございます。

  クースレの2期目の収録がとうとう始まった。十和田が九頭Pのことをゴミと言いかけたところで爆笑。千歳よ、あんたまでゴミと言っちゃいかんよ(笑)。珍しく原作のことを監督に聞く万葉に、百花は驚いた様子。「それが私の仕事よ」と答える万葉に、「私たちね」と返す百花。2人は顔を見合わせると吹き出してしまう。なんだかとてもいい雰囲気だ。第1話目を見たときは、まさか2人がこんなに仲良くなるとは思えませんでした。薄い本が捗り・・・コホン。そんな中、桜ヶ丘七海が勉強のために収録を見学することに。

  繁華街をぶらつく九頭P。十和田に電話をかけるも、お前は必要ない的な発言をされ落ち込んでしまう。十和田も前回山形へ行ってからというもの、人が変わったようにはっきりと物事を言うようになりましたね。いいことなのでしょうが、私としてはちょっと複雑な気持ちです。しょげる九頭は、お気に入りの子がいるキャバクラへと向かう。

  クースレの飲み会。七海がめっちゃ礼儀正しすぎる。「新人ですから当然です」と、率先してみんなのグラスにお酒を注いだり。いい子すぎて、目の前にいるクズ千歳となぜか比較してしまう自分がいる。そんな七海を、先輩らしい偉そうな態度で接する千歳。七海は予想外なことに、クースレの1期目をずっと見ていたそう。原作の大ファンだったのだ! だが、それ以上に驚いたのは、まさか千歳の演技を絶賛するなんて・・・。お世辞でも全くない感じで尊敬のまなざしで見つめる七海ちゃん、マジ天使です。でも七海ちゃん、これ以上言ったら千歳がまた天狗になるよ。案の定、自分のことを超時空シンデレラガールとか言っちゃうし(笑)。え、七海ちゃんって千歳に憧れてオーディション受けたの!? ま、マジか。いや、ダメとか言わないけどね。でも・・・うん、何でもないです。

  そんな天狗な千歳をみんなが現実に引き戻す中、まさかの万葉様のどアップでなまりが炸裂。もう何言ってる分からない(笑)。「ごじゃっぺ」ってなんだ? でもめっちゃ可愛くて、萌え死にしそうです。そんな万葉様をみんなが笑ってバカにするが、万葉は突如真剣な表情になり、千歳に語り掛ける。「あなたの後からデビューした人が出たの。もう新人なんて言ってられない。あなたは立派なプロになってしまったの。その意味きちんと考えなさい」と。ごもっともな意見です。こういう人が言うと、説得力が凄くあります。千歳は、「万葉ちゃんがそう言ってくれるの、何だか嬉しいかも」と真面目に返す。それに対し、照れたような表情で動揺する万葉様、私の嫁に下さい。以前の万葉だったら、こんな風に他人の将来を心配なんてしなかったでしょうね。他人のことなんてどうでもいい感じでしたから。ってかあだ名が「ごじゃっぺ」になってるのは、突っ込まなくていいよね?

  九頭は、お気に入りのまいまいちゃんがいるキャバクラへ。アニメ好きらしいまいまいちゃんに、自信満々に語りまくる。九頭とまいまいちゃんの温度差に苦笑。まいまいちゃん「すごーい」とか「しらなかったー」とかの一言だけ。なんかいかにもキャバ嬢って感じ。本当にアニメ好きなのかなこの人。適当に話を合わせてるだけにしか思えないのですが。「せっかくだからもう一本いきますかー?」って、完全に九頭がカモになってる(笑)。

  クースレの魅力を語る七海に、その場にいる誰もが聞き入る。それを聞いたスタッフやキャスト達は1期目とは打って変わり、やる気に満ち溢れ、クースレの今後について語り合う。2期はいいアニメができそうですね。だが、千歳だけはその場にいなかった。食べ過ぎてトイレにいたのだ。いい雰囲気ぶち壊しじゃないか!

  キャバクラにて石神井と鉢合わせ、驚きを隠せない九頭。石神井の隣には、九頭お気に入りのまいまいちゃんがいた。石神井曰く、昔の同僚で、九頭は転職して自分は残っているそう。その違いはあると、嫌味な感じで九頭に迫る。いつまでも成長しないとか、昔はもっと骨のあるやつと思っていたとか、散々な言われようの九頭。うわー、コイツめっちゃ嫌な感じや。あまり関わりたくないなあ。気分を害した九頭は、その場を立ち去ろうとするが、またしても挑発的な石神井にムキになる。「今度こそお前に勝つ」と断言し、まいまいちゃんを取り戻すと。「私、九頭さんのじゃないんですけど」一蹴したまいまい。キャバ嬢があまりそういこと言っちゃいかんでしょ。傷付いた九頭は、その場を走り去ってしまう。まあ、いい薬になったんじゃないでしょうか・・・。

  新しいアニメのオーディションで舞い上がる千歳。各事務所各役1人しか受けられないと言う制約があるらしい。もうすぐ誕生日だから、いいプレゼントになっちゃうね、と通る前提で話を進めている。この子のポジティブぶりには毎回恐れ入ります。だが、現実は違った。そのオーディション、七海が受けることになってしまったのだ。社長曰く、吹き替えなどの次のステップに進んでほしいとのこと。いや、無理でしょ(笑)。そして、悟浄が七海のマネージャーをやることに。そして、千歳には別のマネージャーがつくことになってしまった。千歳さん、落ち込んでる? やっぱり、お兄ちゃんのこと特別に思ってるんでしょうね。

  家でふてくされる千歳。七海を家まで送り届けた悟浄マネージャーに何やらご立腹のご様子。つ、ついにデレた千歳が見れてしまうのか!? 些細なことから言い合い、と言うか千歳だけ妙に感情的になってしまっている。仕舞には、「私もこのままだと、悟浄君みたいに主役1本だけやってすぐにやめる声優になっちゃうかも」と言い放ってしまう。固まってしまう悟浄。千歳も言っちゃいけないことだと気づき、2人の空間にきまずい雰囲気が漂う。救いであるかのように電話が鳴って、悟浄はその場を後にする。悟浄に謝ろうと部屋の前まで来るのだが、勇気が出ずに戻ってしまう。そんな悟浄の部屋には、千歳への誕生プレゼントが用意してあったのだった・・・。ここで終わりですか!?

■千歳に危機が訪れる序章を思わせる回だった!


ガーリッシュナンバー 第9話「焦燥千歳と疾走ルーキー」

画像引用元:©Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会

  新人の七海が業界に入ったことにより、プロ意識を自覚しなければならなくなった千歳。だが、本人はそれでもやる気を出そうとせず、危機感すら抱いていない。そんな中、千歳が受けるはずだったオーディションを社長の意向で七海が受けることに。この辺りから雲行きが怪しくなってきましたね。まさか入りたての子に取られるとは本人も思っていなかったようです。そして、千歳を追い詰めるかのようにマネージャが変更になることを告げられる。ずっと一緒にいたマネージャーの交代。千歳にとっては兄でもある悟浄と離れるのは寂しく、悲しいはずです。

 自業自得と言えばそうですが、ちょっとかわいそうでもありました。そんなやり場のない感情を千歳は、悟浄本人で発散させてしまいます。最後には、悟浄を傷つける一言まで言ってしまう。今回の話でようやく千歳に、少しだけだけども危機感というものを感じたのではないかと思われます。

 これを機に、一生懸命頑張ってどん底から這い上がる千歳を見てみたい。そして、最後には悟浄が用意していた誕生日プレゼントが映し出されて終わってしまいました。凄い後味が悪い終わり方でしたね。次回の千歳と悟浄の関係が凄く気になります。

 だけども、次回がどんな展開になるのか全く予想がつきません。今から待ちきれないですね。

  原作:渡航       監督:井畑翔太       出演:千本木彩花、本渡楓、石川由依、鈴木絵理、大西沙織  他       製作:ディオメディア       公式サイト:http://www.tbs.co.jp/anime/gn/

ガーリッシュナンバー 感想レビューのまとめ

(あにぶ編集部/てる吉)

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