三陽商会 セレクトショップ「ラブレス京都」がオープン 西日本最大規模の路面店

2014年9月2日 12:00

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記事提供元:アパレルウェブ

 三陽商会が手掛けるセレクトショップ「LOVELESS」(ラブレス)が8月30日、京都・四条通に路面店舗をオープンした。国内5店舗目で、西日本では最大規模。京都の長屋構造を生かした店内フロアは3層で構成する。


1階のレディスフロア


2階のメンズフロア

自社の準基幹ブランドに位置付け

 「ラブレス京都」は1階がレディス、2階がメンズ、3階がVIPルームの3層構造で、売り場面積は450平方メートル。東京の「ラブレス青山」(848平方メートル)に次ぐ規模で、西日本では最大規模だ。今後も積極展開を計画しており、自社の準基幹ブランドに位置付ける。

 以前から出店に適した物件を探していたと言い、京都の目抜き通りで烏丸通や河原町通と交わる四条通に面した一角に店舗を構える。ターゲットは20-40代を中心に、おしゃれ好きで高感度のエンドユーザーを対象にしており、年齢層は幅広い。

 店内は、廃墟の城や中世の要塞をイメージさせる重厚な造りで、入口付近には3階までの吹き抜けが設けられている。各フロアの中央に自社品が置かれ、その周りをセレクト商材が囲むようなレイアウトだ。

 品揃えの特徴はしっかりと自社品を展開している点。小売店がルーツの大手セレクトショップと異なり、同店はアパレルメーカーが手掛ける。品揃えのおよそ60%を占める自社ブランドを強みにしている。自社品は、店舗ブランドの「LOVELESS」のほか、「ラブレス」がインショップ展開する時の屋号ブランド「GUILD PRIME」(ギルドプライム)、「EDUCATION FROM YOUNG MACHINES」など。40%のセレクト(買い付け)商材は「MCM」「ALEXANDER McQUEEN」などシーズンを通して約60ブランドを扱う。

 京都店の限定品もラインナップ。レディスではトートバッグ、メンズではTシャツやブルゾンなどを企画した。またメンズ・レディス共通でダウンアイテムにはカモフラージュ柄を採用。店舗の立地を意識して、京鴨のダウンを使っている。


カモフラージュ柄を使ったメンズの自社品

 セレクトの基準について、「LOVELESS」「GUILD PRIME」のディレクター兼チーフバイヤーの靏博幸(かく・ひろゆき)氏は、「幅広い客層に分かりやすいブランドを意識した」と説明する。現在は「ラブレス」5店、「ギルドプライム」3店の計8店舗を展開するが、2018年度までに20店前後まで増やす計画だという。路面店とインショップの両面で出店を進める。


入り口付近の吹き抜け。重厚感のある内装に仕上げた

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