今日の為替市場ポイント:イエレンFRB議長の議会証言

2014年2月28日 08:30

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記事提供元:フィスコ


*08:31JST 今日の為替市場ポイント:イエレンFRB議長の議会証言

昨日27日のドル・円相場は、東京市場では102円24銭から102円44銭で推移。欧米市場では一時101円72銭まで下落したが、102円12銭で取引を終えた。

本日28日のドル・円は主に102円台前半で推移か。日経平均株価が反発した場合、ドルは102円近辺で下げ渋る可能性がある。

27日に行われたイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の上院での議会証言では、緩和縮小ペースを緩める可能性について言及しなかったが、証言内容はおおむね想定の範囲内であった。イエレンFRB議長は「経済の見通しが著しく変化した場合、量的緩和縮小のペースを再検討する可能性を排除しない」と述べており、株式市場などで安心感が広がったようだ。

イエレンFRB議長は金融政策について、「経済見通しに変化ない限り、量的緩和は秋に終了」、「住宅ローン担保証券(MBS)などの保有資産を急激に減らす必要はない」、「利上げに際しては雇用情勢を総合的に判断する」等の見解を表明した。

ただし、米国経済については、「正常化には数年かかる」、「長期失業者の多さ、所得格差の問題は深刻」と指摘しており、米国経済は必ずしも良好な状態ではなく、懸念すべき問題点がいくつか存在していることも確認された。利上げ実施は2015年以降になるとみられる。《KO》

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