ロンドン発・岡山メイドの「ファガッセン」 パリでの高評価に手ごたえ

2013年10月8日 20:35

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記事提供元:アパレルウェブ

 TOSHIKI AOKIデザイナーが手がけるメンズブランド「ファガッセン」が、9月に行われたファッションウィーク期間中にあわせ、仏・パリで2014春夏コレクションを発表。同ブランドの得意とするレザーピースや、オリジナルジャガードパンツなどが欧州を中心とするバイヤーの注目を集めた。

 「ファガッセン」は、2011~12秋冬コレクションでデビュー。英ロンドンのアトリエでデザイン、岡山県で生産したアイテムは、東ロンドンの退廃的な空気感やモッズカルチャーからインスパイアされた細身で繊細なシルエット、国産麻や岡山製ヘビーオンスのデニムを使用した重厚感のあるアイテムなどが持ち味。アーティストの長渕剛や石井竜也らを顧客に持つ。

 2014春夏のテーマは、「A crow left of the murder(群れを飛び出した一匹のカラス)」。1匹のカラスが群れを飛び出し漆黒を突き抜けていく様をイメージした。前シーズンのロック色漂う世界から、モノトーンの背景を抜粋したようなアイテムを並べた。海外ではすでに人気があるという、アーティスティックで破滅的な加工表現のパンツと、特有なトワルで仕上げた極細シルエットのトップス群を筆頭に、最高級の麻として知られるノルマンディリネンを使用したシャツや、鳥の群れをジャガードで仕上げ、水に濡れた様な質感を持たせたジャケットなども人気を集めた。

 同ブランドの取引先は現在、海外12カ国に拡大。なかでも、ロンドンの老舗ブティック「BROWNS」最高指揮官サイモン・バースタイン氏が自ら展示会に出向くなど、アイテムのクオリティやクリエーションを高く評価しているという。今後も海外のセレクトショップを中心に取引先を増やしていく予定だ。




■ファガッセン 公式サイト
 http://www.fagassent.com

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