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10日の米国市場ダイジェスト:ダウは127ドル高、シリア攻撃回避の思惑
*07:31JST 10日の米国市場ダイジェスト:ダウは127ドル高、シリア攻撃回避の思惑
■NY株式:ダウは127ドル高、シリア攻撃回避の思惑
NYダウ ナスダック
終値 :15191.06 終値 :3729.02
前日比:+127.94 前日比:+22.84
始値 :15067.23 始値 :3724.67
高値 :15192.13 高値 :3729.38
安値 :15067.23 安値 :3716.44
10日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は127.94ドル高の15191.06、ナスダックは22.84ポイント高の3729.02で取引を終了した。シリアが保有する化学兵器を国際管理下に置くとのロシアの提案を受け入れ、米国による空爆などの攻撃も回避されるとの思惑から、朝方から上昇して始まった。また、中国の8月鉱工業生産指数が予想を上回ったことも好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、自動車・自動車部品や資本財が上昇する一方、テクノロジー・ハード・機器や食品・飲料・タバコが下落した。
アップル(AAPL)はiPhoneの新型2機種を発表したものの、廉価版と噂されていた「iPhone 5c」は、実質的に現行「iPhone 5」の置き換えで新興国市場を狙った商品ではないとの見方から下落。また、中国でのイベントが控える中、チャイナモバイルによるiPhone取扱いの発表がなかったことも嫌気された。アパレルのアーバン・アウトフィッターズ(URBN)は今期の既存店売上げが予想を下回って推移していることを明らかにして売られた。一方で、動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)はバージンメディアとの提携を好感して上昇。23日からダウ平均構成銘柄への採用が決まったゴールドマンサックス(GS)やビザ(V)、ナイキ(NKE)も堅調推移となった。
米国東部時間21時からオバマ大統領がシリア問題に関して演説する見通しとなっている。ロシアの提案を受けて、攻撃を回避するかどうか注目が集まっている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は100円30銭、シリア攻撃回避の思惑でリスク志向の円売り
ドル・円は100円17銭から100円46銭へ上昇し100円30銭で引けた。シリアが化学兵器を国際管理下に置くことを受け入れ米国主導のシリア攻撃が回避されるとの思惑を受けたリスク志向の円売り、米国債券利回りの上昇に伴うドル買いで上昇。その後、オプション絡みの売りに上値が抑えられた。
ユーロ・ドルは、1.3234ドルから1.3275ドルへ上昇し1.3265ドルで引けた。質への逃避のドル買いが後退。ユーロ・円は、株高に連れ132円71銭から133円30銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.5686ドルから1.5744ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9365フランから0.9334フランへ下落した。
■NY原油:続落で107.39ドル、シリア攻撃回避との思惑で供給懸念が後退
NY原油は続落(NYMEX原油10月限終値:107.39 ↓2.13)。通常取引開始後106.39ドルまで下落、その後も午後まで戻りの鈍い動きが続いた。シリアがロシアの提案「化学兵器を国際管理下に置く」を受け入れる姿勢を見せたため、米国主導のシリア攻撃が避けられるとの思惑に供給懸念が後退した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.61ドル +0.13ドル(+0.90%)
モルガン・スタンレー(MS) 28.04ドル +0.60ドル(+2.19%)
ゴールドマン・サックス(GS)165.14ドル +5.65ドル(+3.54%)
インテル(INTC) 22.99ドル +0.08ドル(+0.33%)
アップル(AAPL) 494.64ドル -11.53ドル(-2.28%)
グーグル(GOOG) 888.67ドル +0.62ドル(+0.07%)
フェイスブック(FB) 43.60ドル -0.44ドル(-1.00%)
キャタピラー(CAT) 86.61ドル +1.02ドル(+1.19%)
アルコア(AA) 8.06ドル -0.02ドル(-0.31%)
ウォルマート(WMT) 73.96ドル +0.45ドル(+0.61%)《KO》
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