注目銘柄ダイジェスト(前場):3Dプリンター関連、住友電工、サイバーエージェントなど

2013年7月5日 11:34

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記事提供元:フィスコ


*11:34JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):3Dプリンター関連、住友電工、サイバーエージェントなど

群栄化学工業<4229>:513円(前日比+80円)
急伸でストップ高。中国で3Dプリンターの利用が急拡大していると報じられている。2016年には中国の市場規模が約1600億円にまで拡大、昨年実績の10倍にまで増加し、世界最大市場に浮上する見通しと。世界的な3Dプリンター市場の拡大期待を映して、関連の材料株の中心となっている同社への関心が高まる状況へ。なお、前日に岩井コスモが、3Dプリンター関連の一角のMUTOH<7999>を新規に買い推奨としていることも同関連銘柄には刺激材料に。

MUTOHHD<7999>:396円(同+65円)
急伸で上昇率トップ。本日は中国で3Dプリンター市場が急拡大との報道を受けて、同関連銘柄の人気化が目立っている。さらに同社に関しては、前日に岩井コスモが投資判断を新規に「A」、目標株価375円としていることが買い材料にも。米3Dシステムズ社の正規代理店であること、典型的な輸出型企業で円安メリットが大きいことなどを評価としているようだ。

住友電気工業<5802>:1259円(同+33円)
買い先行。北海道電力<9509>が再生可能エネルギーの導入拡大に向けて、同社が開発した新型の大容量蓄電池「レドックスフロー電池」を導入することが分かったと伝わっている。他の大容量電池と比較して寿命が長く、5-6年間で年1000億円規模に育てる考えのもよう。みずほ証券では、これまで同社のカタリストとして環境エネルギーでのポテンシャルの顕在化を挙げてきたため、報道通りであればポジティブと評価している。

LIXIL<5938>:2400円(同-44円)
売り先行。クレディ・スイス(CS)では、第1四半期決算前の投資を推奨として、投資判断「アウトパフォーム」を継続しているが、第1四半期後の株価上昇場面では、利益確定の売りが増加する可能性があるとしている。駆け込み需要の消失による住宅メーカーの受注減少、パワービルダーの経営統合に伴う売価ダウンの加速などを今後のリスク要因として挙げているようだ。

東洋電機製造<6505>:321円(同+50円)
急伸。今5月期の営業利益が前期推定比3倍の15億円になる見通しと伝わっている。四季報予想の10億円などを大幅に上回る水準であり、ポジティブなインパクトが先行する。国内鉄道車両向け電機品の需要回復、中国高速鉄道向け回復などが背景と。なお、前期実績は5億円程度と従来予想の7億円を下回ったもようだが、為替差益の発生などで、純利益は3.5億円の従来予想を上回る7億円程度になったもようと。

前澤工業<6489>:431円(同+57円)
急伸。同社は前日に通期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の8.5億円から11.3億円に増額修正、前期比では75%増益の大幅増益となったもよう。人件費の減少や経費の低減などが収益の上振れ要因に。第3四半期決算時に続いての大幅上方修正の格好となり、インパクトなども強まる格好に。

武蔵精密工業<7220>:2358円(同+89円)
大幅反発。クレディ・スイス(CS)では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を3200円としている。雌伏のときを越えて再び収益は成長軌道に入るとの評価。第1四半期決算から今期のV字回復の確度が高まると見られること、二輪事業の中長期におけるポテンシャルが大きいこと、四輪事業の台当たり単価が上昇傾向にあることなどに注目しているようだ。

アプラスF<8589>:181円(同+3円)
買い先行。一部報道では、新生銀行<8303>の社長が消費者金融事業の海外進出を検討していることを明らかにしたと伝わっている。今後の消費ブームが期待できる東南アジアなどが候補地として挙げられているもよう。グループの一角である同社などには、ビジネスチャンス拡大などのメリットが期待される状況に。

USEN<4842>:192円(同+18円)
続伸。昨日発表した12年9月-13年5月期営業利益は前年同期比7.7%減の67.4億円で着地した。減益となったものの、通期の営業利益計画である80億円に対する進捗率は約84%に達しており、上方修正期待も高まっているようだ。なお、有利子負債の借り換えに伴う費用、営業体制の強化を目的とした先行投資などが利益面の圧迫要因に。

ファーマF<2929>:ストップ買い気配
ストップ買い気配。7月31日を基準日として1:200の株式分割を実施すると発表したことが材料視されている。同時に、100株を1単元とする単元株制度を採用するため、投資単位は実質的に2分の1となる。株式分割に伴って流動性の向上が見込まれるほか、投資単位の引き下げによる新規資金の流入期待も先行へ。

サイバーエージェント<4751>:209000円(同+20000円)
大幅反発。GSが投資判断「買い」、目標株価33万円でカバレッジを再開した。マイクロアドのポテンシャル、スマホ広告、SAP事業などを評価。株式市場で同社株はAmeba事業のイメージが強く、Ameba事業の先行き不透明感からバリュエーションはディスカウントされた水準に留まっているが、インターネット広告事業の構造的な業績成長が見えてくれば、再び成長株としてバリュエーションも切り上がると予想している。《KO》

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