【株価診断】日本エム・ディ・エムは高値からの調整1年超、自社製造へ切換えで出直りのタイミング

2013年3月15日 10:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 日本エム・ディ・エム<7600>(東1・売買単位100株)は、引き続き250円を挟んだモミ合いの展開である。昨年来高値335円(2012年1月)からの調整は1年以上を経過、信用買残の減少も進んでいることからタイミング的にはそろそろ出直りが近いものとみられる。

 注目材料は自社製品への切り換えによる業績、とくに利益伸長に対する期待だろう。骨接合材等を昨年6月でジョンソン&ジョンソンからの輸入販売を打ち切り、自社での開発製造に切り換えている。輸入販売に比べると製造販売での利益率は高い。

 日本が高齢化社会の真っ只中にあり骨折患者が増え続けマーケットの大きいことがある。しかも、輸入品では、骨の大きさ、厚さなどにおいて日本人にしっくりしないことや、日本人医師に扱いやすい器材が求められている、といった背景もある。

 業績への寄与はこれからで、今3月期は輸入販売から製造販売への切り替えによる特損等で最終損益では赤字が残る。しかし、営業損益では黒字の見通し。配当は年5円の予定。

 中期経営計画など先行きの数字については明らかとはなっていないものの、高齢化社会という時代ニーズを背景としており、「日本人のための日本による器材」、ということで遠くない時期に業績急向上を迎えるものとみられる。4月からの株価浮上に期待して中期仕込み場だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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