【チャート・ワンコメント】出番近づくトーソー、高値圏で１年モミ合う、次期業績も好調

■チャート・ワンコメント（週足）

　　トーソー <5956> （東２）は、引き続き高値圏でモミ合っている。昨年３月に高値４１５円があり、同じ年の１０月に３２０円と調整。その後は３５０～３８０円台のモミが続いている。

　　注目点は業績好調の復興関連。カーテンレール、ブライイド、間仕切りなど室内装飾の大手で復興に伴い建築が進めば需要増加が見込まれる。もっとも、現在の復興はガレキ処理、道路整備などが中心で住宅、公共施設等の建築はもう少し先との見方。

　　とは言っても、マーケットは先を期待する。しかも、「先行きの需要増加は確実」との安心感がある。実際、ここに来て積水ハウス <1928> の株価が大きく買われるなど、復興関連で住宅株が動いていることは刺激。

　　今３月期は前期比０．８％増収、営業利益１２．８％増益、１株利益５４．８円の見通し。配当は年１０円（前期年８円）の予定。さらに、次期（２０１３年３月期）について四季報・春号は１株利益を６５．４円と予想。この日の株価３７６円は利回り２．６％。ＰＥＲも今期予想で６．８倍、四季報の次期予想ＰＥＲは５．７倍にすぎない。

　　長期のモミ合いで売物はほぼ一巡といえる。とくに、これだけ長期にモミ合っている相場において、上放れたときの上値は大きいと期待できる。過去には４ケタ相場の実績があることも手がかるだろう。モミ合いながら出番待ちのこの水準は仕込んでおくところだろう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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