【近況リポート】「Eコマース売上UP」のエイジア、事業領域拡大目指す

2012年2月2日 11:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■大型案件が順調推移、前倒し続き上方修正が今期3度目に

  エイジア <2352> (東マ)は、12年3月期第3四半期業績発表に合わせ通期業績予想を上方修正した。今期3回目の業績予想の修正となる。

  修正の理由は、収益改善策として主力事業のアプリケーション開発事業に経営資源を集約させており、中でも利益率の高い自社開発事業のクラウドサービス(ASP・SaaS)が順調に推移し、さらに、前四半期に引き続き大型案件での取り組みが非常に好調に進み、通期修正予想の売上高685百万円と前回発表に比べて35百万円の増額となり、利益面でも営業利益87百万円と、17百万円増額するなど、上回る予想となり業績を修正した。

  今期同社は、『メールアプリのエイジア』から、『Eコマースの売上アップソリューション提供のエイジア』へと事業領域拡大を目指した3つの施策に取組んでいる。

  即ち、(1)新アプリ(Eコマースの売上アップを実現するソフト)開発の体制づくりとその開発に向け、利益率の低い受託開発事業を縮小し、その要員を研究開発に振り向ける。(2)事業領域の拡大に伴うリスクに耐えうる収益力を確保するため、既存事業で利益率と売上継続性の高いクラウドサービスへシフト、(3)関連サービス分野への展開準備のため、自社展開の他、優れた企業との連携を検討、が主要な内容だ。

  当第3四半期の事業別動向は、アプリケーション開発事業中心に展開し、主力のメールアプリ分野では、利益率、売上継続性の高いクラウドサービスの販売強化に努め、比較的大型の案件も順調に推移した。

  Eコマース売上アップ実現ソフト開発では、第1号として『おねだり上手』の提供を開始(5月)、クラウドサービスの販売強化では約800社の企業ユーザーに、クラウド型営業支援・顧客管理・リード育成システム「Knowledge Suite(ナレッジスイート)」を提供するブランドダイアログ社と業務資本提携(8月に50百万円出資)、11月にメールアプリ・ソフトがナレッジスイートに標準搭載され、同ブランド社ユーザー企業に提供が開始された。

  受託開発事業は、戦略的に新規案件の受注を縮小したため、既設システムの保守業務を中心に展開した。

  第3四半期業績は、売上高525百万円(前年同期比12.5%増)、営業利益87百万円(前年同期比26.2%増)、経常利益88百万円(前年同期比26.7%増)、当期純利益88千円(前年同期比28.7%増)。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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