【国内初】脊髄損傷の患者様への国内初となる横隔膜ペースメーカの使用経験の報告
配信日時: 2021-11-17 10:00:00
~人工呼吸器にかわる、新しい呼吸管理方法「横隔膜ペースメーカ」~
「第56回日本脊髄障害医学会学術集会」にて、脊髄損傷の患者様への国内初となる横隔膜ペースメーカによる呼吸管理を実施されている、総合せき損センター 益田宗彰先生が横隔膜ペースメーカのご報告をされます。
2021年11月18日(木)・19日(金)にWEB開催される「第56回日本脊髄障害医学会学術集会」にて、脊髄損傷の患者様への薬事承認取得後、国内初となる横隔膜ペースメーカによる呼吸管理を実施されている、総合せき損センター(所在地:福岡県飯塚市)整形外科 益田宗彰先生が「上位頚髄損傷による呼吸不全に対する横隔膜ペーシングの可能性」という題名でご報告されます。
[画像: https://prtimes.jp/i/75650/12/resize/d75650-12-b697a7afa53e11d1baf5-0.jpg ]
2021年3月、脊髄損傷の患者様に対して国内初となる体外式横隔膜ペースメーカの植込み手術が行われ、横隔膜ペースメーカを用いた術後の呼吸管理を総合せき損センター 整形外科 益田先生が実施されております。
本学術集会では、横隔膜ペースメーカを用いた新しい呼吸管理方法について、益田先生がご自身の経験を踏まえ、横隔膜ペースメーカの今後の可能性についてご報告されます。
■関連するプレスリリース
2021年4月8日:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000075650.html
2021年6月17日:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000075650.html
■横隔膜ペーシングシステム「NeuRx」
現在国内で横隔膜ペーシング治療への使用において、承認を受けている製品は唯一NeuRxのみとなっております。本品は「横隔神経の電気刺激により横隔膜の収縮が可能な、人工呼吸器に依存する(1)脊髄損傷、(2)中枢性低換気症候群」の患者様が適用の対象となります。横隔膜に植込まれた電極に電気刺激が送られて、横隔膜が収縮することで呼吸補助を行います。電極の植込み手術は、腹腔鏡を用いて2時間程度の所要時間で、比較的低侵襲に行うことが可能です。電極は横隔膜に左右2本ずつ経皮的に植込まれ、体外式のペースメーカにより電気信号が送られます。術後に横隔膜のリハビリトレーニングを実施して、在宅での管理が可能となります。本品を使用している間は、人工呼吸器を一時的に離脱することが可能となり、患者様のQOLが大幅に改善されることが期待されます。
体外式のペースメーカは、小型で携帯性に優れており(重さ:約250g、サイズ:8cm×13.7cm×3.4cm)、外出も容易となります。駆動には市販の単2サイズのアルカリ乾電池やリチウム乾電池が用いられることから、生命維持装置として課題の一つである災害時の電源確保といった点においても容易に対応が可能です。NeuRxは、モータ等の駆動が無いことから、これまで人工呼吸器の音が気になっていたような場面でも周囲を気にすることなく使用することができます。また、介護者様にとっても吸引回数が減るなど、人工呼吸器と比較してケアの負担軽減が期待される機器であります。
今回、NeuRxは国内で初めて横隔膜ペーシング治療用の医療機器として薬事承認を取得し、保険収載されたことで、これまで人工呼吸器という手段に頼らざるを得なかった脊髄損傷や中枢性低換気症候群の患者様の呼吸管理において、経済的負担も最小限に抑えながら、新たな治療の選択肢を提供することが可能となりました。
【日本脊髄障害医学会 概要】
目的
脊髄障害に関する医学的研究および社会貢献を目的とする。
団体の名称:日本脊髄障害医学会
所在地:〒251-0035 藤沢市片瀬海岸3-13-20 エム・コム内
TEL:0466-27-9724
FAX:0466-27-9723
理事長:秋田大学
名誉教授 島田 洋一 先生
設 立:1966年
URL:https://www.jascol.jp/index.html
【会社概要】
会社名 : USCIジャパン株式会社
所在地 : 〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-28-6
設立 : 1999年4月
事業内容: 医療機器の輸入・製造・販売
URL : http://www.usci.co.jp/
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