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欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、円買い先行も明日の米雇用統計にらみ
記事提供元:フィスコ
*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、円買い先行も明日の米雇用統計にらみ
15日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。今週の日銀による追加利上げへの思惑から円買いに下押しされやすい。一方、目先の米重要経済指標の発表が予定され、明日の雇用統計を前にドルは売りづらいだろう。
前週末の海外市場は米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の発言に振らされる展開で、タカ派的な見解による米金利高・ドル高に振れた。半面、来年以降の能性への言及でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.1720ドル付近から1.1750ドル付近に浮上、ドル・円は156円付近から155円60銭台に軟化した。週末の日銀の利上げに関する報道を受け週明けアジア市場は円買い優勢となり、155円前半に下値を切り下げた。
この後の海外市場は今晩発表予定のNY連銀製造業景気指数が注目材料。前回からの悪化が予想され、発表直後はドル売りが優勢となる可能性がある。ただ、FRBがタカ派姿勢を維持する見通しや米長期金利の底堅さを背景に、下値は限定的とみられる。加えて、明日の米雇用統計を前に持ち高調整の動きが強まれば、ドル・円は下げづらい。一方で、日銀の利上げ観測は依然として意識されるものの、日本の財政悪化懸念は根強く過度な円買いを抑制しよう。
【今日の欧米市場の予定】
・19:00 欧・ユーロ圏10月鉱工業生産(9月:前月比+0.2%)
・22:30 加・11月消費者物価指数(10月:前年比+2.2%)
・22:30 米・12月NY連銀製造業景気指数(予想:10.5:11月:18.7)《CS》
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