15日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で反発、エネルギー株に買い

2024年1月15日 16:48

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記事提供元:フィスコ

*16:48JST 15日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で反発、エネルギー株に買い
週明け15日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比4.31ポイント(0.15%)高の2886.29ポイントと反発した。


エネルギー関連株の上昇が相場を支える流れ。中東地域の地政学リスクが意識される中、原油相場の先高観が強まっている(12日のWTI原油先物は0.9%高と続伸)。イエメンの親イラン武装組織フーシ派がスエズ運河に通じる紅海で商船襲撃を繰り返していることの報復で、英米軍はフーシ派の拠点を空爆した。中国経済指標の下振れを受け、「中国政府は追加の経済対策を打ち出す」との期待も浮上。中国人民銀行(中央銀行)が12日発表した12月の金融統計では、人民元建て新規融資額が予想にとどかず、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びは前月水準を下回った。中国景気の鈍化懸念に加え、金融緩和の期待が薄れたことを受け、朝方は安く推移したものの、指数は程なくプラスに転じている。寄り付きと同時に公表された1月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利は、低下予想に反し、前月と同水準に据え置かれている。(亜州リサーチ編集部)


エネルギー関連の上げが目立つ。陝西煤業(601225/SH)が2.0%高、中国海洋石油(600938/SH)が1.5%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.4%高、中国神華能源(601088/SH)が1.2%高で引けた。そのほか、タンカーの中遠海運能源運輸(600026/SH)が8.1%高、招商局能源運輸(601872/SH)が3.4%高と値を上げている。


通信ネットワーク株もしっかり。中国電信(601728/SH)が2.3%、中貝通信(603220/SH)が1.6%、中国移動(600941/SH)が1.4%、中国聯通(600050/SH)が1.3%ずつ上昇した。金融株、不動産株、公益株、医薬株、空運株なども買われている。


半面、軍事関連株はさえない。軍用電子機器の中国海防(600764/SH)が5.8%安、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が4.7%安、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が4.6%安、衛星開発・運用の中国衛星(600118/CH)が2.3%安で取引を終えた。素材株、消費関連株やハイテク株の一角も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.05ポイント(0.91%)高の227.22ポイント、深センB株指数が3.45ポイント(0.33%)安の1041.79ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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