2023年イグノーベル賞、クモの死体用いたロボットや電流で味変える食器で受賞

2023年9月17日 16:12

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記事提供元:スラド

Annals of Improbable Research は 14 日、2023 年イグノーベル賞を 10 組の研究者に授与した(プレスリリース受賞者リストArs Technica の記事動画)。

スラドで紹介した研究では、排泄物を分析するスマートトイレの研究が公衆衛生賞、クモの死体を用いたロボットハンドの研究が機械工学賞を受賞している。また、栄養賞を受賞した明治大学の中村裕美氏と宮下芳明氏の研究は、電気刺激により塩味を増強する箸型デバイスの開発につながっている。

なお、教育賞の受賞者にも日本の研究者が含まれている。論文のリンクの一つは間違っており、元の論文を見ても発表当時に日本の研究施設に所属していた研究者は記載されていないが、クリスチャン・チャン氏が 2022 年から国際基督教大学の准教授に就任したためとみられる。
各部門の受賞者と授賞理由は以下の通り。部門受賞者授賞理由 化学・地質学賞Jan Zalasiewicz 氏(ポーランド・英国)多くの科学者が石を舐めたがる理由の説明文学賞Chris Moulin 氏、Nicole Bell 氏、Merita Turunen 氏、Arina Baharin 氏、Akira O’Connor 氏 (フランス・英国・マレーシア・フィンランド)1個の単語を何度も何度も何度も何度も繰り返した時にその人が受ける感覚の研究機械工学賞Te Faye Yap 氏、Zhen Liu 氏、Anoop Rajappan 氏、Trevor Shimokusu 氏、Daniel Preston 氏 (インド・中国・マレーシア・米国)機械的なグリッピングツールとして用いるための死んだクモの復活公衆衛生賞Seung-min Park 氏 (韓国・米国)人々の排泄物を素早く分析するためさまざまなテクノロジーを用いたデバイス「Stanford Toilet」の発明コミュニケーション賞María José Torres-Prioris 氏、Diana López-Barroso 氏、Estela Càmara 氏、Sol Fittipaldi 氏、Lucas Sedeño 氏、Agustín Ibáñez 氏、Marcelo Berthier 氏、Adolfo García 氏 (アルゼンチン・スペイン・コロンビア・チリ・中国・米国)(言葉を逆順に発音する)逆さ言葉を得意とする人における精神活動の研究医学賞Christine Pham 氏、Bobak Hedayati 氏、Kiana Hashemi 氏、Ella Csuka 氏、Tiana Mamaghani 氏、Margit Juhasz 氏、Jamie Wikenheiser 氏、Natasha Mesinkovska 氏 (米国・カナダ・マケドニア・イラン・ベトナム)人間の鼻毛の本数が2つの鼻の穴で同数かどうかを調べるための死体の使用栄養賞Homei Miyashita 氏、Hiromi Nakamura 氏 (日本)電気を流した箸やストローがどのように飲食物の味を変化させるのかを調べるための実験教育賞Katy Tam 氏、Cyanea Poon 氏、Victoria Hui 氏、Wijnand van Tilburg 氏、Christy Wong 氏、Vivian Kwong 氏、Gigi Yuen 氏、Christian Chan 氏 (中国・カナダ・英国・オランダ・アイルランド・米国・日本)教師と生徒の退屈に関する系統的な研究心理学賞Stanley Milgram 氏、Leonard Bickman 氏、Lawrence Berkowitz 氏 (米国)市街地の道路で見知らぬ人が空を見上げている場合、通りがかった人が何人立ち止まるかを確認する実験物理学賞Bieito Fernández Castro 氏、Marian Peña 氏、Enrique Nogueira 氏、Miguel Gilcoto 氏、Esperanza Broullón 氏、Antonio Comesaña 氏、Damien Bouffard 氏、Alberto C. Naveira Garabato 氏、Beatriz Mouriño-Carballido 氏 (スペイン・スペインのガリシア州・スイス・フランス・英国)カタクチイワシの生殖活動によりかき混ぜられる海水の範囲の測定  

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