シャープ、「ロボホン」を金沢のバスツアー観光案内で提供開始

2023年7月25日 16:50

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ロボホンがバスツアーで観光案内を開始(画像:シャープの発表資料より)

ロボホンがバスツアーで観光案内を開始(画像:シャープの発表資料より)[写真拡大]

 シャープは24日、金沢のバスツアーでコミュニケーションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」による観光案内を開始すると発表した。ツアー運営は、金沢の観光事業を手がける金沢アドベンチャーズが担う。日本旅行業協会主催の「ツアーグランプリ2023」で、国内・訪日旅行のデジタル活用部門のグランプリを受賞したバスツアーに導入し、2023年9月29日からの開始を予定している。

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 ロボホンは、約19.8センチメートルと小型で持ち運べるサイズのロボット。シャープが16年5月に、モバイル型ロボット電話として販売を開始した。ロボットとの対話形式での電話や、着信メールの読み上げ、時間やニュースなどの情報伝達が可能。ロボホン目線で写真撮影する機能もある。アプリケーションのダウンロードにより機能を増やせる仕様で、提供アプリは随時リリースされている。

 アプリでは読み聞かせやダンスなどのほか、外部ツールとの連携機能も提供。例えば、Twitterアプリでは送受信のほか、お気に入りワードなどの事前設定で、更新情報を定期的にキャッチして読み上げることができる。法人向けには施設案内や受付、情報説明などがある。

 また人との会話の中で気になった言葉をメモして、学習するアプリもある。話の履歴をメモして、よく出た言葉をまとめ、ランキングする。会話の頻度に応じてまとめが増え、会話の幅が広がるという。履歴の中で消したい内容があれば削除も可能だ。

 ロボホンを導入する「金沢周遊ラグジュアリーバスツアー」では、観光スポットにバスが近づくと、ロボホンがGPSで位置情報を取得し、見所や歴史などの説明を行う予定。日本語と英語での提供が可能で、外国人観光客への案内にも対応する。

 同ツアーは、金沢の観光スポットである兼六園、金沢21世紀美術館、ひがし茶屋街を周遊する。特徴は、バス車内での観光案内にタブレットを活用している点だ。バスが通る観光地や景色に合わせてタブレットにガイドが流れ、詳しい案内が受けられる。英語対応も可能。

 観光産業の人手不足解消や密の回避、インバウンド対応できることなどが評価され、前述のグランプリを受賞した。今後は、ロボホンが観光案内の説明を担う形となる。

 ロボホンの観光事業への活用は、以前から行われてきた。17年にJTB西日本が採用し、主にインバウンド向けに「ロボ旅」として京都の観光事業で展開。コロナ禍もあってか、19年からは修学旅行など教育現場向けに提供している。またMKタクシーもJTBと連携し、18年からロボホンの観光ガイドで旅をする「ロボ旅タクシー」を提供していたが、現在ではサービスを停止している。

 コロナ感染が収束し、観光・インバウンド需要が戻ってきた今、ロボホンを含む観光産業でのロボット活用の動向に注目したい。(記事:三部朗・記事一覧を見る

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