SMBC日興証券、投信つみたてプランの全銘柄を原則申込手数料無料へ

2023年5月12日 16:44

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 SMBC日興証券は10日、投資信託の定期買付サービス「投信つみたてプラン」の申込手数料を、原則無料にすると発表した。毎月26日引き落としのBコースと収納代行は、6月26日引き落とし分から、毎月12日引き落としのAコースは7月12日からそれぞれ適用となる。

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 これまでの申込手数料は、銘柄にもよるが1.1%(税抜1.0%)または無料だった。申込手数料無料となる6月26日以降は、別途手続き不要で自動的に適用される。また法人の顧客やNISA口座、ジュニアNISA口座の買付分も対象となる。

 なお申込手数料が無料とならないものは、投信つみたてプラン以外の取引(任意のタイミングでの買付)と、外貨建てMMFの為替手数料となる。投資信託の保有時に発生する信託報酬や、換金時に発生する換金手数料や信託財産留保額も手数料無料とならない。

 申込手数料は通常、投資信託を購入する際に購入額に対して所定の割合で差し引かれる。一般的には1~3%程度としている商品が多い。

 つみたてNISA制度を利用して投資信託を購入する場合は、対象銘柄の全てがノーロード(申込手数料無料)となっている。だがつみたてNISA以外で、任意のタイミングによる投資信託購入に際しては、前述のように所定の申込手数料が発生するのが一般的である。

 投資信託は購入時、保有時、売買や換金時にそれぞれ手数料が発生する。そのため投資信託の購入に際してはこれらの手数料がより低いものや、無料であるものを選ぶのがポイントのひとつでだ。

 今回、SMBC日興証券では購入時に発生する申込手数料を無料にする。投資額(買付額)が大きければ大きいほど、無料となる効果は大きい。これまで買付金額の1%程度が徴収されていたため、仮に買付金額を3万円とすると手数料は300円差し引かれていたことになる。

 手数料無料となる投信つみたてプランは、投資信託を長期的に積立購入していく仕組みだが、従来の1%分がゼロになるだけで複利効果は大きくなると言える。すでに投資信託の買付をしている場合は、自身の保有している投資信託商品の各種手数料について改めて確認してみることもおすすめしたい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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