米ファースト・リパブリック銀が経営破綻 2カ月間で3行目

2023年5月3日 10:38

印刷

記事提供元:スラド

米銀行のファースト・リパブリック・バンク(FRC)が1日に経営破綻し、米連邦預金保険公社(FDI)の公的管理下に置かれた。同銀の総資産は4月13日時点で2291億ドル、日本円でおよそ31兆円で、米金融機関の経営破綻としては3月のシリコンバレー銀行(SVB)を上回る史上2番目の規模。リーマン・ショック以降では最大規模の破綻となった(NHK朝日新聞日経新聞Bloomberg)。

FDICは競争入札を実施し、JPモルガンがFRCのすべての預金と実質的な全資産を引き継ぐことになった。3月のSVB破綻後、財務が脆弱だったFRCの預金も急減、信用不安が広がっていた。米銀の破綻はSVBとシグネチャー銀行に続くもので、過去約2か月で3行目。全米8つの州にあるFRCの84の店舗は、1日からJPモルガン・チェースの店舗として営業を再開するとしている。同銀の資産売却時には複数の入札があったことから、銀行業界全体に潜在的な備えはあるとはしているものの、破綻が連続していることから原因となった米連邦準備理事会(FRB)の利上げが急激過ぎるとの指摘も強まっているようだ(ロイター日経新聞)。 

スラドのコメントを読む | ニュース | お金

 関連ストーリー:
スイスの大手金融「クレディ・スイス」の株価が15日に急落。日経にも影響 2023年03月17日
シリコンバレー銀行に続き米シグネチャー・バンクが事業停止。全米29位 2023年03月14日
シリコンバレー銀行の経営破綻で政府、全額保護へ 2023年03月13日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事