車内サイネージ、対象選定のオリジナルコンテンツで関心8割超に JR東日本企画

2023年4月28日 10:46

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 ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区)は26日、電車内のサイネージにおけるコンテンツ放映に関しての調査結果を発表した。ニューズピックスと連携して企画した試験放送は、興味関心が8割を超えるという高い結果が出た。交通広告の新しい活用法を検討する。

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 調査は、JR東日本10路線とゆりかもめで実施。ドア上のサイネージ「トレインチャンネル」で、3カ月の試験放送を行った。ニューズピックスと共にビジネスパーソンを対象としたオリジナルコンテンツを制作し放映したところ、通常広告よりも25ポイント上回る高い関心が示されたという。

 調査結果を受けて、今後もコンテンツとタイアップした商品開発や、特定のターゲットに向けたコンテンツ放映などの検討を進めるという。交通広告の価値向上を行う方針だ。

 今回の調査で放映したコンテンツは、「ひと駅、ひと学び」のコンセプトで企画。『仕事の豆教養』では、パワポ芸人がパワーポイント作成のコツを45秒で解説。絵で見る経済ニュースの『ファクトグラフ』は、知られざるデータを一目で分かるように、グラフィカルに表現した。

 コンテンツに関する感想は、「つい見てしまう」と答えた人が76.5%で最多。電車移動中の「スキマ時間」にはまったと見られる。

 コンテンツの内容別に見ると、「チョコレート消費量」「睡眠時間ランキング」「サッカーワールドカップカタールの開催費」などのクリエイティブ認知が高かった。旬な話題やイベント関係に親和性があると改めて示された。

 今回の調査は2023年2月に実施されており、調査対象者は関東居住の15~56歳の男女。回収サンプルは合計1000で、男性が572、女性が428。トレインチャンネル掲出路線の利用者構成比に合わせて割り付けた。

 トレインチャンネルは、JR東日本グループの広告代理店であるジェイアール東日本企画が運営している媒体。2002年に初めて導入され、CMや天気予報、ニュースなどを流している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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