新松戸駅東口の再開発、住宅・商業・公共の複合施設建設へ 三菱地所レジデンスなど

2022年12月20日 17:19

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外観完成予想CG(左)と、イベント広場の完成予想CG(右)。(三菱地所レジデンスなど発表資料より)

外観完成予想CG(左)と、イベント広場の完成予想CG(右)。(三菱地所レジデンスなど発表資料より)[写真拡大]

 三菱地所レジデンス、ミサワホーム、東京建物の3社は、千葉県松戸市が進める新松戸駅東側地区土地区画整理事業(松戸市幸谷)において、立体換地建築物保留床の取得などに関する協定を結んだ。3社は地域と住民の交流拠点になる住宅、商業・公共施設が入る14階建て複合施設を整備する計画だ。

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 三菱地所レジデンスなどが整備する計画の複合施設は、鉄筋コンクリート一部鉄骨14階建て延べ約3万6,000平方メートル。このうち、住宅が約1万9,000平方メートル、商業・公共施設が約4,000平方メートルを占める予定。医療モールを備えることも検討している。

 事業のコンセプトは「新松戸『SATO-MACHI-MIRAI』」。三菱地所レジデンスなどは複合施設を里山のような豊かな自然に寄り添い、温かな人と人のつながりが生まれる交流拠点にする方針だ。

 新松戸駅は人口約50万人の松戸市で松戸駅と並ぶ交通の要衝となり、JR東日本の常磐線など2社3路線が乗り入れている。しかし、東口は道路整備が不十分なうえ、駅前に小規模宅地が密集し、駅前らしいインフラ整備が急務となっている。

 このため松戸市が打ち出したのが、新松戸駅東側地区土地区画整理事業だ。東口約2.6ヘクタールを対象に駅前緑地、立体換地建築物、駅へのアクセス道路を整備する計画。立体換地とは整備前の土地と同等の資産価値になるよう立体換地建築物の床面積、土地の共有持ち分に権利変換することを指す。

 松戸市がまとめた都市計画マスタープランでは、東口を広域的な利用を想定した商業拠点とする。松戸市立地適正化計画では、多様な世代の人口定着を図りながら、高齢者や障害者向け施設、子育て支援施設、教育・文化施設、地域型商業施設の充実を図るべき地域と位置づけている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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