フェラーリ、初のSUV「プロサングエ」発表 観音開きドアを採用

2022年9月16日 11:37

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FERRARI PUROSANGUE(画像: フェラーリの発表資料より)

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  • インテリア(画像: フェラーリの発表資料より)
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 伊フェラーリは、創業75年目にして初めてとなる4ドア4シーターのモデルを、「FERRARI PUROSANGUE(フェラーリ プロサングエ)」として発表した。車名のプロサングエはイタリア語で「サラブレッド」を意味し、フェラーリにおける技術やDNAを凝縮したモデルになっている。全長は4973mm、全幅2028mm、全高は1589mm。

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■プロサングエ デザイン

 プロサングエのデザインは、ボディに当たる空気を可能な限り整流し、乱気流を防ぐためにデザインされている。無駄な凹凸のような乱気流を発生させるようなデザインはあまりない。そのためフロントグリルはなく、ディヘドラル形状なるものが採用されている。

 ディヘドラルは、簡単に言うと上に上がっていくことを意味しており、プロサングエのフォルムもフロントからサイド、リヤと上向きボディ形状を構成。リヤの力強いふくらみへと伸びているため、SUVスタイルではなく、クーペに近いプロポーションをしている。

 ヘッドランプ回りは、SF90 STRADALEに近いC字タイプを採用。テールランプはカットラインに沿って配置されており、ディフューザーとフェンダー、さらに4本だしのマフラーがスポーティさを表現している。

 デザインでの大きなポイントはウェルカム・ドア、日本語で言うと観音開きである。車体を大きくせずとも乗り降りがスムーズにできることが特徴で、プロサングエは後席にヒンジ式を採用した。また通常のドアと違い、室内が広く見えることもポイントでもある。

 室内のインストルメントパネルは、航空機やアニメにも出てきそうなデュアル・コックピットを採用。さらにデュアル・コックピットの概念を後席にも採用することで、4席すべてが独立しプライベート感や高級感を出している。

 サスティナビリティを意識したモデルのため、各部品に再生ポリエステルや漁網から再生されたポリアミドなどを使用している。

 インストルメントパネルの中央にモニターはなく、助手席側についている。ディスプレーは10.2インチを採用。すべてフルデジタルとなっている。フェラーリの数ある車種の中でも、トランクの容量は史上最大であることも忘れてはならない。

■パワーユニット&ビークルダイナミクス

 プロサングエは、F140IAエンジンを採用。自然吸気のV12エンジンで、総排気量は6496cc、最高出力は725cv、最大トルクは716Nm。0-62 mph加速のタイムはわずか3.3秒、0-125 mph加速も10.2秒という驚異的な速さとなっている。機械効率や燃焼効率に関してはF1をインスピレーションとしたキャリブレーション・コンセプトを採用。燃費などについてはホモロゲーションの取得中となっている。

 トランスミッションは8速デュアル・クラッチ・トランスミッションを採用。サスペンションはフェラーリ・アクティブ・サスペンション・テクノロジー、ブレーキはABS’EVO’2.0や、初採用の機能としてヒル・ディセント・コントロールなどもある。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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