「I don’t know」の使いすぎに注意! 「知らない」ことを伝える便利な英語表現

2022年7月17日 07:58

印刷

 英語で「知らない」、「わからない」と言えば「I don’t know」だが、こればかり使ってしまってはいないだろうか。もちろん適切な場面で使う分には問題ないが、ビジネスなどのフォーマルなシーンでは少々カジュアル過ぎる。また、カジュアルな場面でも「I don’t know」の連発はいただけない。

【こちらも】「Goodbye」の代わりに使える、別れの挨拶の英語表現

 そこで、答えがわからない時、またはっきり回答できない時に使える「I don’t know」の代替表現を、フォーマル度別にいくつか紹介しよう。

■I have no idea/no idea

 「I have no idea/no idea」は、英語を習い始めた早い段階で学習する表現ではないだろうか。文字どおり「idea」を持たないわけだから、問いに対して皆目見当がつかない時に便利な表現だ。ただ、友人や家族などごく親しい関係で使う、とてもカジュアルな表現だということは覚えておきたい。

 また、「No idea」の方がよりカジュアルだ。「No idea」の一言だけでは、それ以上の話を拒否しているかのうように、ぶっきらぼうに聞こえることもある。使う際はイントネーションに気をつけたい。

■I have no clue/No clue

 「clue」とは「手がかり」のこと。つまり、皆目見当がつかない、推測しようにも手がかりがない状態を表すことができる。

 これもごくカジュアルな表現だが、「I have no clue」より「No clue」の方がカジュアル度は高い。また、「I haven’t got a clue」と言うと、この中間ぐらいのカジュアルさになる。

■I’m not sure

 上2つよりマイルドな表現だ。「sure」が「確実な」だから、「I’m not sure」は答えを確信できない状態、また、ヒントがあれば推測できる、思い出せる状態を表す。「I think it’s right, but I’m not sure.」といった使い方ができる。

 まったく知らないことについても、つっけんどんに聞こえやすい「I don’t know」に対して、「I’m not sure」なら「ちょっとわかりかねます」ぐらいの柔らかな印象を与えることができる。加えて、相手の提案を断りたいがはっきり「いやです」とは言えない相手にも、「I’m not sure」といえば失礼にならない。ビジネスシーンで使いやすい表現だろう。

■That’s a good question. I don’t have an answer for you at the moment

 少し長いが、フォーマルなシーンのためにぜひ覚えておきたい表現だ。

 まず、いきなり「知らない」「わからない」と答えるのではなく、「いい質問ですね」と一拍置くのがポイントだ。その後の「I don’t have an answer for you at the moment(現時点では答えを持ち合わせていない)」は、「今はわかりませんが、後ほどお答えします」といったニュアンスになる。

 ニュアンスだけでなく実際に回答する意思がある場合、「Let me get back to you on that.」などとつけ加えれば、さらに親切、丁寧になるだろう。クライアントや顧客の質問に即答できない時にぴったりな表現だ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

関連記事