核融合発電システム構成の特殊機器の実証試験設備、京大発スタートアップが建設へ

2022年7月12日 08:16

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 京都大学発スタートアップの京都フュージョニアリング(東京都千代田区)が、核融合発電の核融合反応を除く工程の実証試験プラントを建設する(ビジネスインサイダー)。2024年末の稼働を目指す。プラントの建設費用は数十億円規模。核融合炉内と同等の高温・強磁場の環境を放射性物質を用いること無く構築する(ニュースリリース)。

 核融合炉による発電では、「核融合反応を起こすプロセス」と「核融合反応によって生じた熱を発電に生かすプロセス」が必要となるが、多くの研究では前者に注力しているそうだ。京都フュージョニアリングは後者に注目し、建設される実証試験プラントでは「発電プロセス」の実証を試みるとしている。発電を試験するプラント「UNITY」の基本設計は完了しており、2024年末の発電試験開始に向けた建設プロジェクトを実施するとしている。

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