楽天、楽天ポイントに利息の新サービス 年利0.108% 共通ポイントでは初

2021年10月19日 08:16

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楽天PointClubから楽天ポイント利息への遷移イメージ(画像:楽天グループの発表資料より)

楽天PointClubから楽天ポイント利息への遷移イメージ(画像:楽天グループの発表資料より)[写真拡大]

  • 楽天ポイント利息内でのポイント追加イメージ(画像:楽天グループの発表資料より)
  • 楽天ポイント利息内でのポイント引き出しイメージ(画像:楽天グループの発表資料より)

 楽天グループは18日、楽天ポイントを一定期間預入るとポイントに利息が付くサービス「楽天ポイント利息」の開始を発表した。金融サービスではなく、楽天ポイントを保有する人は誰でも利用ができる。適用利率は年0.108%(月利0.009%)。楽天グループは今回の提供開始により、ポイントが増える楽しみを提供するとともに、ポイント活用の選択肢を拡げていくという。

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■楽天ポイント利息の概要

 楽天ポイント利息は、楽天IDを持ち、楽天ポイント(通常ポイント)を保有する楽天会員が対象となる。ポイントの預入は、楽天ポイントの管理ページ「楽天PointClub」にログインの上、専用ページにアクセスして行う。100ポイント以上から預入が可能で、1ポイント単位で追加設定できる。引き出す際も同専用ページで行うが、1ポイント以上から1ポイント単位で即時に引き出しが可能だ。

 ポイント利息は、毎月末日時点で預入しているポイントを元本とし、月利0.009%で翌月5日に付与される。預入しているポイントは元本保証されて減ることはなく、預入期間に応じて利息が付く。サービスの利用手数料はかからない。付与される利息ポイントを現金で受け取ることや、現金へ換金することはできないが、通常ポイントとして楽天の各サービスで利用できる。

 楽天グループは現在、Eコマースから、楽天カードや証券、銀行、モバイルなど、70以上のサービスを提供。楽天会員を中心にこれらのサービスを連携させ、独自の「楽天エコシステム(経済圏)」を構築している。楽天会員は、エコシステム内の複数サービスを共通のIDで利用でき、サービスの利用により楽天ポイントを貯めたり、使うことができる。

 2021年8月には、楽天グループは、ブロックチェーンを活用したNFT(非代替性トークン)事業に国内で参入することも発表。2022年春に、スポーツ・音楽・アートなどのNFTを販売・売買できるプラットフォーム「Rakuten NFT」の開始を予定している。Rakuten NFTでも楽天ポイントとの連動を予定しており、楽天エコシステムのさらなる拡張が見込まれる。

 楽天によると、共通ポイントに利息が付くサービスの提供は、Tポイント・dポイント・Pontaポイントなど共通ポイントサービスを手がける主要取扱業者では、今回が初という。楽天グループは今後も、楽天ポイントや楽天エコシステムを通じて消費者への新たな価値提供に取組む方針だ。(記事:三部朗・記事一覧を見る

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