会話で使えば一目置かれる!? 体のパーツを使った英語のイディオム (2)

2021年8月14日 08:52

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 英語には体のパーツを使ったイディオムが非常に多く、前回はその一部を紹介した。今回もその続きで、日常会話にも使いやすい自然な表現をいくつか紹介したい。

【こちらも】日常会話で気軽に使える! 体のパーツを使った英語のイディオム

■keep one’s chin up

 まずは「keep one’s chin up」を取り上げたいが、実際の会話では「one’s」の部分に人称代名詞が入り、「keep your chin up!」などと用いる。「顎を上げておけ」という直訳からも想像できるかもしれないが、これは「元気を出して」や「がんばって」などと声をかけたい時に使える便利なイディオムだ。

 なお、単に「chin up!」と省略して使われることも多い。これと響きの似た「cheer up!」と同じような意味だが、「chin up!」の方は、どちらかと言うと「下を向くな。自信を持て!」という意味合いが強く感じられる。

■my lips are sealed

 直訳すると「私の唇が閉じられた」だが、これもイメージしやすいだろう。「唇が閉じられた」ということは「口を開かない」、つまり、「黙っておく」と連想が成り立つように、要は「秘密にする」、「他言はしない」という意味だ。日本語なら「口」と言いたいところを、英語では「lip」と表現するわけだが、実は「lip」とは、日本語で連想される「唇」だけでなく、唇とその周辺までを指す言葉なのである。

■rule of thumb

 文字通り訳すなら「親指のルール」となるが、どういう意味だろうか?「ルール」とあるが、ここでは日本語の「規則」ほど強い意味ではない。「rule of thumb」で、「一般的なやり方」や「だいたい、たいていの場合」のような意味になる。

 ちなみに「rule」には、「ルール」や「規則」だけでなく、「定規」や「物差し」という意味もある。「rule of thumb」も、もともと木こりが親指の長さを規準にして、木の長さを測っていたことに由来すると言われている。そこから「経験則」という意味も出てくるのだが、いずれにせよ厳密な決まりではないということだ。

 「As a rule of thumb,」で始めて、一般論を述べるのがこのイディオムの使い方だ。たとえば、「As a rule of thumb, a cup of coffee contains 80~90mg of caffeine.」(基本的に、カップ1杯のコーヒーには80~90mgのカフェインが含まれる)などと使う。

■sweet tooth

 「sweet tooth」を文字通り訳せば「甘い歯」になるが、いったい何のことだかおわかりだろうか?実は、これで「甘党」を意味する。

 英会話で「私は甘いものに目がないんです」と言いたい時は、単に「I have a sweet tooth.」とすればよい。逆に、「甘いものは好きですか?」と尋ねたい時には、「Do you have a sweet tooth?」でOKだ。ちなみに、「sweet tooth」に形容詞を付けることも可能で、「She has the biggest sweet tooth on earth.」(彼女ほどの甘党はいない)のような表現もできる。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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