トヨタ、社用車をデジタル管理する「Booking Car」を全国展開

2021年7月3日 09:47

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Booking Carのロゴ(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

Booking Carのロゴ(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]

 トヨタは1日、2020年11月よりトヨタモビリティサービス(以下、TMS)が発売していた社用車専用クラウドサービス「Booking Car」の全国展開を開始すると発表した。取り扱い募集は全国のトヨタ販売店および、トヨタレンタリース店で行われる。

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■Booking Carの概要

 Booking Carは、社用車のデジタル管理を可能とすることで、管理効率化やコストダウンを実現するサービスだ。休日などの業務時間外には、従業員にシェアリングサービスとして社用車を安価で貸すことも可能となる。

 社用車を使用する場合の予約・利用といったオペレーションを、PCやスマホなどデジタルで行うことで稼働状況の視える化を行う。

 社用車の情報をデジタルで管理することにより、維持費、メンテナンスの時期、従業員の登録などをすべて一括管理ができる。オプションのキーボックス(最大9列まで提供可能)を導入すれば鍵の管理も対応出来、従業員も24時間365日で利用出来るようになる。

 従業員が私的利用する場合も同様で、こちらは予約画面で従業員の負担額が表示されるため、いくら支払うかがわかりやすくなっている。業務時間外などに遊休資産になってしまうことを防ぐことに加え、従業員に使ってもらうことで、福利厚生の満足度も向上させる。従業員のプライベート利用に関しては、「共同使用契約」の枠組みを活用している。

 Booking Carの利用料は1台当たり月額900円(価格はいずれも税抜)となっており、業務利用に特化した社用車の最適化が行える廉価版サービスの「Booking Car LIGHT」は月額500円で導入可能。

■募集経緯と企業の声

 Booking Carは、TMSが独自開発しており、発売開始以降は約200社の企業から引き合いや導入要望が寄せられたため、全国展開を決めたという。すでに導入している企業からはおおむね高評価を得ているという。

 すでに導入している企業からは、「車両コスト削減と従業員満足度が両立出来て一石二鳥」、「社用車の利用状況が簡単にわかる点が良い」などの声があり、今後導入を検討している企業からは「カーボンニュートラルとコスト削減の両立が可能なソリューション」と期待の声があがっている。

 実際に従業員も利用しており、「格安レンタカーよりも安い」、「満員電車を回避することができ、ストレスフリー」といった評価の声があるという。

 Booking Carは現在、最大3カ月の無料キャンペーンを行っている。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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