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ラクスル、市区町村単位でのポスティングを開始 1部2.99円から
地図上から配布エリアを市区町村単位で簡単に選択できる(画像: ラクスルの発表資料より)[写真拡大]
ラクスル(東京都品川区)は20日、市区町村単位でポスティングが行えるサービスを開始した。テレワーク増加で飲食店などから需要が増えており、広範囲に任せて配布することで、印刷と配布で1部2.99円からという低コストを実現する。デジタルで産業構造の変革を進めてきた同社が、コロナ禍に対応する新たなサービスを送り出した。
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従来は町長丁目指定だったが、広範囲な市区町村指定ができるようにした。サイトの地図から簡単に選択できる。戸建てや一軒家に限定して配布する「一軒家指定」や、マンション・アパートを対象に配布する「集合住宅指定」などの他、会社や店舗の除外なども可能だ。
新型コロナウイルスの影響でテレワーク勤務をする人が増え、ポスティング配布の部数が大型化し、より広範囲に安価な配布をすることが求められはじめたのが、サービス開始のきっかけだ。
緊急事態宣言の発動で、飲食業界は厳しい営業体制を強いられており、テイクアウトやデリバリー展開に活路を見出している店舗が増えている。同社は、地域密着型のこうしたサービスの認知に、市区町村単位のポスティングがマッチすると考えている。
2021年1月20日から2月7日の期間中に申し込んだ飲食店の中から抽選で、10社に10%オフの割り引きクーポンを提供する。テイクアウトやデリバリーを行う飲食店向けのプロモーションを支援したい考えだ。
ラクスルが低価格でサービスを提供できるのは、全国の印刷会社と提携しているため。提携先の保有する印刷機の非稼働時間に印刷をかけることで、高品質と低単価を両立した。印刷だけでなく、集客活動を支援する新聞折込やピスティングなどの広告サービスもあわせて提供している。
同社は、印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」以外にも、物流のプラットフォーム「ハコベル」や、広告のプラットフォーム「ノバセル」を展開。「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」をビジョンに掲げ、デジタル化が進んでいない産業にインターネットを持ち込み成長している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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