NGT48が再始動へ

2020年6月5日 20:10

印刷

 山口真帆さんの襲撃事件により、時間が止まっていたNGT48がようやく再始動の様子である。5thシングル『シャーベットピンク』を発売することを公式サイトが発表した。

【こちらも】欅坂46 OGたちの活動再開はグループに追い風を吹かせるか?

 この間、とにかくNGT48の運営母体であったAKSは、迷走に迷走を重ねた。山口さんをはじめ、多くのメンバーが去る一方、直接的な被害者である山口さん不在のまま民事裁判を行い、不明瞭……。はっきりいって意味があるのかないのかわからない「和解」で幕引きを計ったものの、当然ながら世間の理解は得られるものではなく、結果としてAKSは分社化の名のもと、国内6グループ(AKB、HKT、SKE、NMB、STU、NGT)のマネジメントから撤退。

 NGTはFloraという運営会社として、旧AKS(分社化で現在はヴァーナロッサムに改名)の岡田副支配人を社長にし、さらに今回、旧AKSの社外取締役でもあり、B Dash Venturesのベンチャーキャピタリストである渡邊洋行氏が代表を務めるSproot社の子会社として、リスタートを切ることになった。

 旧AKSの誠実とは言えない態度に、疑惑の目を持っていたファンに対しては、渡邊氏の名前でコメントが出されており、旧AKSの経営体制から完全に離脱していること、さらにこれまでAKSが頑なに拒んでいた「メンバーやスタッフの安全、健全な運営」といった課題に正面から取り組む姿勢を見せてくれている。

 また、うやむやにされていた山口さんをはじめとする卒業メンバーにも触れ、一部の熱狂的NGTファンから、いまだに受けている誹謗中傷に対して、法的処置を含めた対応も辞さないという態度を鮮明にしている。

 もちろん、今後の推移を注視する必要はあるだろうが、旧AKSが完全に手を引いたということであるなら、今後の活躍に期待が持てるのも確かなこと。

 長い間、リスタートを待ち望んでいたファンは快哉を叫んでおり、大きな傷を負ったNGTが今後どんな巻き返しを見せてくれるのか、楽しみになってきたと言えるのではないだろうか?(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事