「Do you know ORIX?」 注目集めるオリックスのサービスオフィス

2020年4月24日 15:01

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 Do you know ORIX?-数々の輝かしい実績を残した元オリックス/現大リーグ:マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が出演する、オリックスのTVコマーシャルでの呼びかけである。

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 オリックスは、日綿実業(現、双日)と三和銀行(同、三菱UFJ銀行)が中心となり1964年に設立されている。だがこの間半世紀余の間に(子会社方式を含め)、業態は多岐に及んでいる。

 立ち上がりは、中堅中小企業に的を絞ったリース業者だった(今日では大手総合リース業者の一角として指折り数えられる)。その延長線上に、彼らの資産運用向けの商品ファンドなども組成。金融業にも足を踏み入れていった(現在、M&Aの駆使等で銀行業・クレジット業・ベンチャーキャピタルも展開)。そして不動産業。更にはプロ野球球団もグループ企業。

 一口に不動産業と言っても幅は広いが、斯界で注目を集めているのが「クロスオフィス」ブランドのサービスオフィス。2009年に第1号店を開業。今年3月16日には7拠点目となる「クロスオフィス日比谷」がオープンした。東京メトロ「霞が関」駅から直結、「虎ノ門」駅からも徒歩3分という「飯野ビル」の9階という至便の地に開いたサービスオフィスは以下のような代物。

 フロア面積過去最大。大小様々な個室オフィス(1人用~25人用)69室。リラックスして作業ができるソロワークソファ/集中できるフォーカスブース/会員同士のコミュニケーションを促すコワーキングスペース(約80席)。共同で利用できる会議室3室には電話・スカイプ会議に備えた電話室も設営。公開に立ち会った不動産関連記者は、こんな風に振り返っている。

 「フォーカスブースにはオリジナルアロマの香りが漂い、照明のカラーや照度は業務内容に応じ自由に調整できる。昨今“作業の効率化に有効”とされる20分前後の仮眠がとれるエナジースポットも用意されている。ディスプレイ機器でクレジットカード決済が可能な食品・飲料の大型保冷器、いわば無人コンビニもある。一口で言えば至れり尽くせりのサービスオフィス。昨年7月開業のクロスオフィス六本木も体感したが、6号店に続き今回の7号店も昨今需要が高まっているコワーキングスペースの充実に注力した点を実感した」

 事業は競争。競争に勝つには常に「+α」が必至。「世に美人と称される女性は多い。が、最も今好かれる美人のタイプを知るのが大事。そんな美人を見せつけることで、人は集まってくる」。もう四半世紀以上も前に、オリックスの実質上の創業者:宮内義彦氏(現、シニアチェアマン)から聞いた言葉を思い出した。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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