【ドル円・4月第3週】ドル円緩やかに下落 短期上昇の可能性【テクニカル分析】

2020年4月18日 17:32

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 4月第週のドル円は、緩やかな下落を見せた。

 先週は、短期的には平行チャネルなど一定の規則性を見せた上で売りが優位になるとシナリオを立てた。

【ドル円・4月第2週】想定通りボラティリティ縮小 市場の鈍化【テクニカル分析】

 現状は、時間足において平行チャネルを形成しなかった。一方で、緩やかに下落を見せた所から概ね想定通りに値動きは推移している。

 今週のドル円について、「緩やかに価格が下がっているが、一旦は決済買いで上昇局面を迎える可能性がある」このような結論となった。

●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円

 本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の来週の展望を考える。
【マクロ環境のドル円】超長期の目線は変わらない

 ドル円の月足確定まで残り半期間となった。現状では、やはり月足の四本値に価格がどのように推移するかが重要な要素だ。

✔3月の四本値
●始値107.385円
●終値107.494円
●安値101.180円
●終値111.715円

 先週から上記の「四本値」に注目すべきとしている。少なくとも上髭・下髭、つまり先月の上下限の価格帯に到達するまでマクロ環境の考察に変化はない。

 合わせて、月足レベルにおいては陽線で先月が確定している以上、マクロ環境では僅かにドル円上昇の優位性がある事も再確認しておきたい。

【ミクロ環境】規則性は不信感あり、見えるのは角度の支配

 ミクロ環境、具体的には4時間足で直近のドル円を分析してみる。見えてくるのは「角度の支配」だ。

 上記のドル円4時間足チャートをみると、赤色のラインで記載した角度が規則性として見えてくる。

 直近の高値を結び、同一の角度でトレンドラインを安値へ描写すると見えてくる。ライン同士を複合して分析すると「右肩下がりのチャネル」が見えてくる。

 右肩下がりのチャネルは、押し目買いを誘発しやすいチャートパターンだ。つまり、ミクロ環境の規則性からは「一旦は、短期的に上昇局面を迎える可能性」がある。

 実際に、今週のドル円相場においては緩やかに下落している事から、決済買いを誘発しやすい環境下にあるので可能性としては高い。

 来週のシナリオとしては以下を想定したい。
●ドル円相場が一旦の上昇局面を見せる展開
●再度下落するも、大幅に安値を更新しない展開
●超短期的な上昇をするも再度下落する展開 

 トレンドが明確に見えず、長期・中期・短期と方向感が定まっていないのが今のドル円相場だ。

 難易度の高い相場環境であるため、損失の限定化を意識して来週のドル円相場に注力したい。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る

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