ファセッタズム、2020-21年秋冬コレクション発表

2020年1月19日 07:38

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記事提供元:ファッションプレス

 ファセッタズム(FACETASM)の2020-21年秋冬コレクションが、フランス・パリで2020年1月15日(水)に発表された。会場は、JAH JAHという名のヴィーガンレストランだ。

■全ての人と全ての服に愛を注ぐ

 PLURALISMと題された今季、デザイナーの落合宏理が提示したのは多様性や多面性とは何かという問い。日々の中で起きる感情の変化や、身近なところで感じるさまざまな価値観。毎日の生活の中からヒントを得て、全ての人と全ての服に愛を注ぐという一つの方法を導き出した。


■服への愛が生むハイブリッドウェア

 たくさんの洋服を愛すること。この感情は、遠回りするのではなく、素直でストレートに洋服に落とし込んでいる。というのも、一つのピースでありながら、たくさんの個性を持っている”欲張りな”完成形が多いのだ。


 片側はスタンダードなシャツであるのに、反対側にはベストがレイヤードされていたり、片方は立ち襟のゴシックなブラックドレスなのに反対側はたっぷりのフリルをあしらった長さも違うロングドレスであったり。ダブルブレストのスーツスタイルであるかと思えば、反対側は宇宙服のような2ピースだったりする。

■枠に縛られない自由なミックス&マッチ

 〇〇テイストと定義づけるようなアイコニックなパターンも、異なるテイストの中にするっと落とし込んだ。民族的なエッセンスを感じるマルチカラーの幾何学模様やボーダー柄は、カジュアルなスウェットパンツや、ミリタリー調のカーキトップス、ワークウェアを代表するデニムパンツとコンバインさせた。


 また、ダウンやキルティングなどのテキスタイルも、従来通りにアウターを作るのではなく、ウエストをシェイプさせたドレスを仕立てて、想像を裏切る。


■記憶に残るアクセントカラー

 刺激的なアクセントカラーもまた、大きな刺激を与えいつもの枠をぶち壊していく。ネオンイエローやグリーン、オレンジなどが、爆弾のように各ルックに落とし込まれ、強烈な余韻を残していくのだ。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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