乃木坂46 白石麻衣が卒業を発表

2020年1月7日 17:06

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 生駒里奈と共に、乃木坂46を結成時からけん引してきたエース、白石麻衣が1月6日深夜に卒業を発表した。3月25日発売の25枚目シングルの活動をもってグループを卒業し、今後はモデルや女優として活動するという。

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 突然の報に、メンバーの卒業にはある程度耐性のついていたファンも、阿鼻叫喚の悲鳴を上げている者が多かったが、白石自身はこれがポジティブな卒業であるとコメントしている。

 彼女の卒業に関しては、年末の紅白出演時に番組内で卒業を発表するのではという噂がまことしやかに囁かれてもいたのだが、それがなかったことで、ホッとしたタイミングでの発表だったため、余計にショックが大きい。

 記者も正直な話、いつあってもおかしくはないとは思っていたが、まさかこのタイミングだとは想像しておらず、虚を突かれた思いだ。

 それにしても、白石麻衣の存在は、まさに乃木坂の歴史そのものだといえる。

 ここ数年、個人の仕事が充実していてライブや握手会を休むことが増えていたとはいえ、冠番組では率先して活躍し、バラエティでも爆笑をかっさらうシーンがままあったりする。

 エースと言われ、美の象徴と言われながら、ムードメーカーでもあり無防備な笑顔を隠そうともしなければ、同期・後輩のお尻を触って喜ぶ中二男子的な一面もある。後輩にもアンダーにも壁作るまいと、本来コミュニケーションを自分から獲りに行くことが苦手なタイプなのに、積極的に絡んでいくなど、常にグループ全体のことを考えていた人柄が、彼女を知る多くの人から語り継がれている。

 卒業の理由としては、多くのOG同様、後輩たちの成長を見てとにことで、3期4期の著しい成長が背中を押した部分もあるようだ。

 そんな中、記者が個人的にうれしかったのは、卒業後、女優やモデルの他、「機会があれば歌も歌いたい」といってくれたこと。

 卒業生の多くがその後も芸能界で活動している乃木坂ではあるが、歌手として活動しているメンバーは少ない。

 卒業直後、大和里菜が『SAKURA』というソロCDを出してはいるのだが、残念ながらヒットには至らず、それっきりになっている。けつばんというバンドを結成した岩瀬佑美子が『愛しい夜』という曲を配信している程度だ(この他、K-POPアイドル、Z-GIRLSで川村真洋が活躍中)。

 むろんミュージカルの舞台で歌唱力を発揮している、能條愛未や井上小百合(卒業発表済み)といったメンバーもいるが、現時点では歌手活動をしているとは言い難い。

 白石は以前、「乃木坂はアーティストを目指したい」と発言し、身内であるはずのファンから「分不相応」と言われて炎上した過去があり、その後「アーティスト」という言葉を封印しているような状態だが、なんとか、乃木坂46が歌手としても通用するグループであることを証明してもらいたいと思っている。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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